本日は、伊那異業種交流会第1グループの4月例会に出席しました。
本日の担当は、社会保険労務士法人田畑事務所の田畑和輝所長です。
テーマは、「東海メディカルプロダクツ 医療分野への挑戦の物語」で、この会社の筒井宣政社長が異業種から転換して医療器具の開発に挑戦し、心筋梗塞などの応急処置に使うIABPバルーンカテーテルの国産化に初めて成功、その後もさまざまな医療器具の開発をすることとなった経緯を中心にお話をお聞きしました。
お父様の後を継いで樹脂製品の製造をされていた筒井社長が医療器具の開発に挑戦したのは、心臓に難病を抱える二女の佳美(よしみ)さんを助けたいとの思いがきっかけだったそうです。
佳美さんを救うために始めた人工心臓の開発は資金面で断念せざるを得ませんでしたが、それまで無かった日本人に合ったサイズのカテーテルの開発に成功します。残念ながら佳美さんは24歳のときに亡くなられましたが、佳美さんはカテーテルの採用が決まるたびに、「これでまた一人助けることができるね。」と喜んでおられたそうです。
田畑所長のお子さんも心臓病の治療の際に筒井社長のつくったカテーテルで命を救われたことがあり、そうしたご縁で家族ぐるみでの交流をされているとのこと。
田畑事務所は今年開業40周年を迎えられ、その記念として講演会を開催されますが、その講師として筒井社長をお招きするそうです。私も是非参加したいと思います。
(田畑所長からは、プロジェクターを使って、テレビで紹介された筒井社長の物語についても紹介を頂きました。)
(娘を救いたい一心で行った一人の経営者の決断が多くの人の命をも救ったというお話に感動しました。)
(第一部は外交官の杉原千畝をテーマにした水澤心吾さんの一人芝居、第二部が筒井社長の講演です。どなたでも申し込みできます。多くの方に参加していただきたい講演会だと思います。)