12月24日は、午前9時過ぎにホテルを出発し、クアラルンプールの旧市街の中心部であるムルデカ・スクエア(独立広場)周辺を視察しました。
英国植民地時代に建設されたスルタン・アブドゥル・サマド・ビル(旧連邦事務局ビル)や印刷事務所として利用されていたクアラルンプール・シティ・ギャラリー、旧モスクなどを見学し、クアラルンプールの歴史を学びました。
午前10時半過ぎからは、マレーシア証券委員会を訪問し、ザイナル・イズラン・ザイナル・アビディン副代表をはじめとする皆様と面会をしました。
マレーシアの資本市場の現状やフィンテックやデジタル化の対応、スタートアップ企業支援政策、クラウドファンディングの振興など、様々な論点についてお話を伺うことが出来ました。
午後12時半過ぎからは、日系金融機関・民間企業の皆様との昼食会が行われました。
ご参加くださったのは、マレーシアみずほ銀行の溝口正二郎社長、マレーシア三井住友銀行の甲斐中哲也社長、MUFGバンク(マレーシア)の松山琢磨頭取、マレーシア三井物産の児島大司社長、JETROクアラルンプール事務所の小野澤麻衣所長です。
皆様と、アジアの中でのマレーシアの重要性や可能性、今後のTPP11発効を踏まえた日本企業のビジネス拡大の可能性など、様々な論点について有意義な意見交換をすることが出来ました。
午後2時半過ぎには、伊勢丹のThe Japan Store を視察しました。日本製品を中心とした品揃えで、特に興味深かったのは、値札にEPAによる販売価格と、もしEPAの適用がなかった場合の値段を併記し、EPAにより12.5%値段が安くなっていることを明記してあったことです。経済連携協定の効果を実感できる良い取り組みだと感じました。
4階のレストラン街では、寿司、とんかつ、焼肉、しゃぶしゃぶ、焼鳥、ラーメン、天丼、鰻、水炊き、カフェなど、さまざまな日本食の専門店が並び、賑わっていました。日本食の競争力の高さを感じました。
地下の食品売り場では、日本酒や果物などの販売の状況を視察しました。飯田市産の日本酒「喜久水」や長野県産のシャインマスカットなども売られていました。
午後3時半過ぎからは、マレーシア中央銀行を訪問し、アズナン・アブドゥル・アジズ総裁補をはじめとする皆様と面会をしました。
マレーシア中央銀行は日本の日本銀行と金融庁(証券市場分野以外)の機能を併せ持つ組織で、経済の舵取りに大きな責任を負っています。
本日は、現下の経済・金融情勢や金融セクターの課題、TPP11発効に向けた状況、デジタル化を含む今後の金融政策の方向性など、さまざまなお話を伺うことが出来ました。
午後5時からは、マレーシア・フィンテック協会のリジュアン・アジズ代表とカレン・S・プアー副代表と面会し、フィンテックによる決済や送金事業のあり方、キャッシュレスの推進、イスラム金融分野での日本とマレーシアのフィンテック企業の連携による新たなビシネスの可能性など、さまざまな意見交換をすることが出来ました。
(背景は、英国植民地時代に建設されたスルタン・アブドゥル・サマド・ビル(旧連邦事務局ビル))
(印刷事務所として利用されていたクアラルンプール・シティ・ギャラリーの中では、クアラルンプールの歴史を学ぶことが出来ました。)
(旧モスクの外観です。)
(モスクの中では、イスラム教信者の皆様の礼拝の作法などについて説明を伺うことが出来ました。)
(マレーシア証券委員会の皆様との意見交換の様子です。)
(マレーシア委員会の皆様との記念写真です。)
(右から、岡大使、マレーシアみずほ銀行の溝口社長、MUFGバンク(マレーシア)の松山頭取、私、マレーシア三井住友銀行の甲斐中社長、マレーシア三井物産の児島社長、JETROクアラルンプール事務所の小野澤所長です。)
(伊勢丹The Japan Storeの入り口付近です。)
(さまざまな日本製品が販売されていました。)
(値札にWith EPAとWithout EPAの値段が併記されているのがユニークだと思いました。)
(さまざまな日本食レストランが並ぶ4階の様子です。)
(喜久水酒造の「猿庫の泉」を発見しました。)
(長野県産のシャインマスカットも販売されていました。)
(マレーシア中央銀行のアズナン・アブドゥル・アジズ総裁補に飯田水引を贈り、皆様と記念撮影をしました。)
(私の左がマレーシア・フィンテック協会のリジュアン・アジズ代表、さらに左がカレン・S・プアー副代表です。)