本日(11/18)は、「明るい県政を進める会」主催により伊那市で開催された「伊那谷における自然災害と原子力への対応フォーラム」に出席しました。
はじめに、基調講演として信州大学名誉教授で山地環境防災研究所の北澤秋司先生から、「伊那谷における自然災害と原子力について」と題したお話を伺いました。
土砂害や洪水、地震などの分析と対策、放射能汚染対策などについて体系的なお話を頂き、まとめとして、
1.東日本大震災でも再認識された絆が大切
2.対策技術の向上を図り、優先順位をつけて整備水準を上げていくことが必要
3.洪水のメカニズムを理解し、短期的な対策とともに森林整備など長期的な対策もすすめるべき
4.地域防災システムの向上が必要
5.原子力について正しい知識を身につけ、対応すべき
などの点についてご指摘を頂きました。
休憩の後、北澤先生をコーディネーターにパネルディスカッションが行われました。
パネラーとして3人の皆様が意見発表を行い、
福島県行政書士会の大原俊明総務部長が「東日本大震災の体験から」、
白鳥孝伊那市長が「防災を行政の立場から」
元長野県看護大学教授の広瀬昭夫先生が「日常生活と放射能」について、話をされました。
私も、5人の「助言者」の一人として、「人と人の絆、市町村レベルの災害相互援助の絆が大切なこと、災害復旧も大切だが、予防措置がさらに重要であり、安定的な防災工事を進めることの必要性」などについてコメントさせて頂きました。
このパネルディスカッションでは、福島県で組織されている「ふるさと防災互助会」が高齢者の見守りや、緊急時の連絡先などを書いたカプセルを冷蔵庫に保管する運動などで効果をあげていることをお聞きしたのが印象的でした。
白鳥伊那市長からは、防災計画を見直し、様々な面から災害対応策を充実させている現状のお話がありました。
また、広瀬先生からは、玄米、天然味噌、天然塩、海藻(わかめなど)などをとり、抗酸化力をつけること、セシウム、ストロンチウムが体内に取り込まれるのを防止するため、食品からカリウムやカルシウムをとることが大切であることなどを学ぶことができました。
日々の生活の中で、災害への準備を進めることが大切であることを再認識したシンポジウムでした。
(北澤先生からは、プロジェクターを活用し、体系的でわかりやすい基調講演を頂きました。)
(パネリスト3人、助言者5人からそれぞれの立場からの発言があり、多角的に学ぶことができました。)