本日(11/1)は、長野県出身のJAグループ関係者の皆様による組織である「農協みすず会」に父 宮下創平とともに出席しました。
長野県JAグループ幹部として、大槻憲雄会長、芳坂榮一副会長、小松正俊専務も出席された他、来賓として若林正俊元農水大臣、参議院議員の吉田博美先生、若林健太先生も出席されました。
それぞれの皆様からは、TPP問題についてのご挨拶が多く聞かれました。
父は、「単なる反対だけでなく、戦略を持って臨むべきだ。」との趣旨で挨拶をし、私は、「目先の利益にとらわれることなく、20年後、50年後の日本の姿を考えて臨むことが政治に求められている。」との趣旨でご挨拶をさせていただきました。
TPPは、単なる自由貿易の推進ではなく、国の多方面の制度に影響が及ぶ包括交渉であり、拙速な参加表明をすべきものではないと考えます。
農業分野でも、「農業改革を進め、国際競争に勝ち残れる農業だけが残れば良い。」という考え方では、コメ・畜産酪農、砂糖などの分野で離農が進むことにより膨大な耕作放棄地がうまれ、気候変動によって可能性を増している食糧危機に対応できません。
中国や韓国のように、例外規定を確保しながら、EPAやFTAなどの個別交渉でEUやASEANなどとの関係を強化していくことが、真の意味での国益にかなうことであると考えます。
民主党内のTPP推進派の中には、「普天間問題などでアメリカの信頼を失っている今、TPPへの参加がアメリカとの関係修復のためにに必要だ。」との意見があると報道されていますが、次元の違う話を混同するのは論外です。
今こそ、国のあるべき姿を描き、他国追随ではない、しっかりとした外交戦略をとることが大切だと感じます。
(JA長野県中央会の大槻憲雄会長は、来賓として最初にご挨拶をされました。)
(前列は若林正俊先生と、父 宮下創平です。後列は左から、中央会の小松専務、私、大槻会長、全農の中澤邦春さん、芳坂副会長です。)