7月21日は、午後に岐阜市郡上市の株式会社ハルカインターナショナルを訪問し、有機JAS認証を取得した菌床キノコ生産についてのお話を伺いました。
本日の訪問は、先月訪問した伊那市のジャパンバイオファームの小祝政明会長のご紹介により実現したもので、本日は、小祝会長もご同席頂きました。
株式会社ハルカインターナショナルの井上九州男会長と野村克之社長からは、地元の間伐材をチップ化して菌床を作り、殺菌した後にキノコの菌を植え付ける方法で、品質の良いシイタケやキクラゲなどを効率よく生産していること、小祝会長からは、生産に使った後の菌床を発酵させることにより、次世代有機農法に最適な堆肥をつくることができる、とのお話を伺いました。
さらに、生産したシイタケなどは常温でも品質が保持できることから、輸出にむけた準備を進めていること、さらに中東の砂漠地域でメガソーラー発電と、その下で菌床によるキノコ生産生産を行い、使用後の菌床を活用することにより砂漠を農地に変える構想があることなどについてのお話も伺い、菌床による有機農法の可能性の大きさを感じました。
お話を伺った後に、ハルカインターナショナルの近藤恭弘総務部長にご案内を頂き、キノコの生産工程を見学させて頂きました。持続可能な有機農業の基盤となる素晴らしい取り組みであることを感じました。
株式会社ハルカインターナショナルの井上九州男会長からお話を伺っているところです。
お話を伺った後で皆様と記念撮影をしました。左から、ハルカインターナショナルの野村克之社長、井上九州男会長、私、ジャパンバイオファームの小祝政明会長、ハルカインターナショナルの近藤恭弘総務部長です。
菌床の原料になる間伐材です。様々な樹種でつくることが可能とのこと。
チップ化された木材です。
敷地内には、こうしたハウスが40棟あるそうです。
チップとふすま、水を加えて袋に詰められた菌床です。このあと、スチームで24時間の殺菌をするそうです。
漢方薬として使われる貴重なキノコである霊芝(れいし)が見事に育っていました。
霊芝のアップです。つややかで美しいです。
キクラゲも大きく育っていました。
左が、使用済みの菌床です。これを8週間自然発酵させると、右側のような堆肥になります。
ハルカインターナショナルがオーガニック堆肥の原料(使用済みの菌床)を生産し、堆肥づくりのプロである株式会社花ごころが指導・管理を行い、出来上がった堆肥をジャパンバイオファームが販売・宣伝するというように、3社が連携されているそうです。
以下、ハルカインターナショナルを訪問する前に、会社のある岐阜県郡上市和良町で撮影した風景です。
パワースポットである戸隠神社にお参りしました。
神社の裏山には、古事記の天の岩戸を引きあけたときに飛散したかけらと言われる巨石が9つあります。この「重ね岩」は、太古から幾多の地震でも落ちることが無かったそうです。縁起がいいですね!
戸隠神社の近くには、田んぼアートがあり、みごとな鳥居が描かれていました。