8月28日は、午後1時から、首相官邸で開催された「新型コロナウイルス感染症対策本部」に出席しました。
会議では、新型コロナウイルス感染症への対応について議論が行われました。
安倍総理は、本日の議論を踏まえ、次のような点について発言をされました。
「季節性インフルエンザの流行期に備え、更なる検査体制、医療体制の確保に取り組むと同時に、重症化リスクの高い方々に医療資源を重点化していく。
そのため、感染症法に基づく権限について見直しを行い、保健所や医療機関の負担の軽減、病床の効果的な運用を図るため、政令改正も含めて運用見直しを検討する。
検査体制については、1日平均20万件の検査能力を確保するなど、抜本的な拡充をめざす。また、感染が拡大している地域においては、医療機関や高齢者施設などに勤務する方全員を対象に、一斉に定期的な検査を行う。
国際的な人の往来を部分的・段階的に再開していくにあたって、空港における検査能力・体制の整備を更に推進する。
ワクチンについて、来年前半までに、全国民に提供できる数量を確保することを目指す。また、治療薬の開発・研究を加速する。
今後、予備費も活用し、こうした取り組みを迅速に進める。
9月末に期限を迎える雇用調整助成金の給付上限1万5千円への引上げなどの特例措置について、12月末まで延長する。
我が国に在留資格を有する外国人について、9月1日以降、追加的な防疫措置を条件に再入国を認める。
各位にあっては、感染の拡大をできる限り抑えながら、社会経済活動との両立を図っていくため、事業者や地方自治体とも連携して、これらの対策に引き続き全力で当たって頂きたい。」
その後、午後2時過ぎに、安倍総理が辞任の意向とのニュースが流れ、本当に驚きました。
午後5時過ぎには、首相官邸において、安倍総理の記者会見が行われ、今後のコロナ対策や正式な辞任表明などが行われました。
安倍総理が、病を抱えながら、7年8か月にわたって、経済再生や外交・安全保障問題、幼児教育や高校の無償化をはじめとする社会保障改革など、様々な課題に命がけで取り組んでこられたことに対し、心から敬意と感謝を申し上げたいと思います。
また、憲法改正や拉致問題、北方領土問題などの課題が残されている中で、安倍総理が辞任されることは大変残念です。
今こそ、安倍総理のこれまでのご努力を踏まえ、新型コロナウイルス感染症対策と経済再生に取り組み、アフターコロナの新たな社会づくりのために努力していかなければならないと、強く感じています。
安倍総理の会見については、首相官邸のホームページでご覧いただけます。
新型コロナウイルス感染症対策本部の様子です。
安倍総理が発言をされているところです。
首相官邸で記者会見に臨む安倍総理です。