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衆議院決算行政監視等実情調査議員団調査 4日目

2019年8月28日 水曜日

本日は、衆議院決算行政監視等実情調査議員団での調査の4日目でした。

午前9時半からは、スウェーデン議会を見学しました。議会は1院政で、任期4年の自由名簿式比例代表制で、定数は349人です。昨年9月の総選挙の結果を踏まえて4ヶ月にわたる協議を経て、今年1月に4党で政策合意がなされ、少数与党で社民党のロヴェーン政権がスタートしたとのこと。

途中、旧スウェーデン銀行だったホールに立ち寄った際には、そこにある郵便窓口が国内唯一の場所で、現在、町には郵便局がなく、郵便物の受け渡しはスーパーが担っているとの話をお聞きしました。

採決はボタン式で行われるなど、議場は近代的で機能的な印象を持ちました。

午前10時からは、財務委員会所属のインゲマル・ニルソン議員とオスカル・ショーステット議員、マティアス・カールソン議員から、決算審査の現状や課題についてのお話を伺いました。

午前11時過ぎには、国会近くの繁華街を歩き、最近、デパートの中に開店した無印良品の店舗を見学しました。この店舗の面積はヨーロッパの各店で一番広いそうです。

正午からは、ストックホルム市庁舎内のレストランで、オスカル・ショーステット議員とアリレザ・アクホンディ議員のお二人と昼食を取りながら、スウェーデンの抱える課題や、比例代表制度による選挙制度の実情など、様々なお話を伺うことが出来ました。
スウェーデンの選挙は、4年に一度、地方選挙と国政選挙が同時に行われ、投票率は80パーセントを大きく超えています。中学校や高校での模擬投票などの主権者教育の成果や、身近な地方選挙とともに行われること、普段から政治についての話す風土があることなど、要因は色々と考えられますが、日本でも投票率が上がるよう、取り組むことがより良い政治の実現に重要だと感じました。

昼過ぎには、ノーベル博物館を訪問して、展示を見ました。本日は、「キング牧師」の特別展が開催されていました。日本人の受賞者では、天野浩先生の写真が掲げられていました。

午後3時には、国会の下に設けられた「国会・オンブズマン」の本部を訪問し、首席オンブズマンのエリザベート・リニングさんからお話を伺いました。

「オンブズマン」はスウェーデン語で、スウェーデンは制度発祥の地でもあります。現在、議会の任命を受けて4名のオンブズマンが活動しており、スタッフは75名とのこと。
国、地方公共団体、裁判所、軍に関する苦情や問題を年間約9000件扱い、年次報告書を議会に提出、提出後に憲法審査会が審査する仕組みです。

午後6時半過ぎには、アーランダ空港からイギリスのヒースロー空港に向かいました。

明日と明後日は、イギリスの会計検査や下院の決算の状況、公文書管理のあり方などについてヒアリングを行う予定です。


(現在国会の建物として使われている旧スウェーデン銀行のホールです。)


(これが国内唯一の郵便窓口とのこと。)


(現在の政党の構成などについて説明を受けました。左上には、投票ボタンの写真があります。)


(本会議場のようすです。)


(傍聴席に座り、説明を受けているところです。)


(国会・財務委員会の先生方との意見交換会の様子です。)


(私から、財政フレームの考え方について質問をしているところです。)


(会議の後の記念写真です。)


(広々とした無印良品の店舗で、看板とともに記念撮影をしました。)


(国会議員の皆様との昼食懇談会の様子です。)


(ノーベル博物館の入り口です。)


(キング牧師の特別展が行われていました。)


(天野浩先生の写真が展示されていました。)


(首席オンブズマンのエリザベート・リニングさんを囲んで記念撮影をしました。)


(首席オンブズマンのエリザベート・リニングさんからお話を伺っているところです。)


(私から質問をしているところです。)


(国会・オンブズマンの本部の建物を背景に、記念撮影をしました。)