5月1日は、安曇野市豊科近代美術館を訪問し、本日から開催される「貌&象 SILVA MATER ―森は母― 木下五郎彫鍛金展」を鑑賞しました。
木下五郎先生は、1968年に駒ヶ根市に工房を構えて以来、銅やアルミ、金箔などを用いて、伝統的な彫鍛金技法でレリーフを形成、金属特有の錆を施し、森羅万象の世界を表現されています。
本日は、木下五郎先生に解説をいただきながら、初期の作品から最新の作品までを鑑賞することができました。
特に近年の作品は、5つから6つの作品をつなぎあわせ、全体を3年半以上をかけて完成させた大作も多く、その迫力に圧倒されます。
作品全体の構想から、何枚もの下絵をつくり、一つ一つの金属パーツの加工を精密に行い、錆出しや加熱加工で色を付け、溶接や組み立てを行うなど、気の遠くなるような工程を経て作られた作品からは、まさに自然の持つ力強いエネルギーを感じます。
貴重な時間を割いて解説を頂いた木下五郎先生、本当にありがとうございました。今後益々のご活躍をお祈り申し上げます。
本日の展覧会のビラです。
最近の大作を展示した部屋で木下五郎先生を囲んで記念撮影をしました。
木下五郎先生の初期の作品の展示室です。
横から見ると、様々なパーツが立体的に組み立てられているのがわかります。
木下先生自ら、どのように色を出すかなどについて解説を頂きました。
木下先生の作品からは、さまざまな造形や素材の美しさを感じることができます。
木下先生の最新作です。この作品も、他の作品と組み合わされた大きな作品の一部となるそうです。
「彫鍛金」と「さび」の解説が展示されていました。
「金属の着色」の解説と、木下先生のアトリエの写真も展示されていました。
実際の制作の前に描かれる5枚の精密な下絵も展示されていました。これはそのうちの2枚です。