9月8日は、朝早くホテルを出発し、午前7時からアールスメールのフローラホーランド花き卸売市場を視察しました。
ここは、敷地総面積130万m2を有する世界最大規模の花き卸売市場であり、日本の卸売市場116か所の取扱高合計が3474億円なのに対し、フローラホーランドの取扱高は1か所で7616億円もあります。
フローラホーランドの花の取扱高の45%がオークションで、55%が市場のシステムをつかった相対取引だそうです。
IT化による情報インフラの整備により、短いリードタイムで商品を顧客のもとに届ける「オンタイム・デリバリー」を可能としているそうです。
午前9時半からは、ウエストランド市に移動し、トマトに関して、関係者との交流や技術の普及を目的とした実証・展示施設である「トマトワールド」を視察しました。
この施設の特徴は、土を使わず「ロックウール」によりトマトを栽培していること、水は雨水をタンクに貯留し、循環利用していること、温室内のセンサーやカメラのデータを下に、コンピュータが24時間体制で温室環境をコントロールしていることなどです。
栽培温室では、40種類以上の品種が栽培されており、2021年には、日本企業のデンソー社及びinaho社が開発した自動収穫ロボットなどの実証も行われたとのことでした。
午後には、アムステルダム空港に向かい、フランクフルト空港経由で帰国の途につきました。
フローラホーランド花き卸売市場の様子です。花を運ぶカートが縦横無尽に走り回っていました。
廊下を歩きながら、質問をしているところです。
かつて多くの仲買人がセリを行った階段状のセリ場です。今はオンラインでセリが行われているそうです。
セリのシステムについて説明を受けているところです。
クロックと呼ばれる表示盤です。仲買人は、高い価格から動くドットを見ながら、自分がつけた価格の時にボタンを押して落札するシステムです。出荷者は最低価格を提示し、最低価格になっても落札者がいなければ花は破棄されるとのこと。
1週間で花の状態がどのように変化するのかチェックする部屋です。
出荷を待つ花の集積所です。
チェーンのように連なった花は、一つのバイヤーに買われた花です。
最後に、カートの見本に乗って3人で記念撮影をしました。
トマトワールドの外観です。
入り口にあったモニュメントでの記念撮影。江藤拓先生がシャッターを押してくださいました。
栽培されているトマトの数々です。
トマトワールドについて説明を受けているところです。
トマトワールドから、我々に本と周辺地図を示した陶板を頂きました。
ミニトマトの自動収穫機と、開発をされたinaho社のShimizuさんとともに記念撮影をしました。
トマトワールドでは、害虫の天敵である様々な虫を「生物農薬」として利用しているそうです。
色づく前のトマトが緑に輝いていました。
トマトの栽培されている様子です。
トマトの栽培方法などについて説明を受けているところです。トマトはロックウールとよばれる人工土壌で水耕栽培され、茎は高いところから吊るされています。
アムステルダム空港のミッフィーちゃんのショップで記念撮影。
フランクフルト空港に到着した際の待合室での記念写真です。