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宮下 一郎

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果樹農業振興議連のメンバーで愛媛県の果樹農業を視察しました

2022年6月17日

6月17日は、自由民主党果樹農業振興議員連盟のメンバーで愛媛県の果樹農業を視察しました。

参加メンバーは、議連会長の石田真敏先生、幹事長の山本順三先生、事務局長の私、幹事の藤井比早之先生、堀内詔子先生、長谷川淳二先生、愛媛県選出の井原巧先生、塩崎彰久先生の8名です。

私は、羽田発午前7時過ぎの飛行機で出発し、午前8時半に松山空港に到着し、バスで視察場所へ移動しました。

午前9時半からは、農地中間管理機構関連農地整備事業で大規模な樹園地整備事業が行われている「下難波基盤整備地区」を見学しました。

この基盤整備により、これまで傾斜地で狭い農道しかなかった地域が、優良園地に生まれ変わり、紅マドンナやせとかなどの高品質で商品価値の高いブランド品種の生産が可能となり、全ての農地が担い手に集約されるとのことです。今後、愛媛県では13地区での樹園地再編の計画があるそうですが、そのモデルとなる事業であることを感じました。

午前10時20分からは、JAえひめ中央会北条中央支所で開催された「下難波地区園地入植予定の若手・中心農業者との意見交換会」に出席しました。

皆様のお話から、入植予定の皆様のこれからの果樹農業に対する強い意欲を感じました。一方で、皆様からは、資材価格高騰により、今後建設する予定のビニールハウス等の値段が2倍近くに上がっていることに対する不安の声も聞かれました。

正午過ぎにはJAえひめ中央会本所で昼食を頂いた後に、午後12時半過ぎから「JAグループ愛媛の皆様との果樹農業振興に関する意見交換会」が開催され、私が事務局長として司会進行を行いました。

JAグループ愛媛の皆様からは、「生産資材の安定供給体制の確立」「国民理解の醸成と適切な価格形成の実現」「新規就農支援対策」「災害に強い園地づくりに向けた基盤整備の事業採択要件の見直し」「柑橘選果施設の再編支援」などを内容とする「果樹農業の振興に関する要請」を頂き、意見交換をしました。

特に、新規就農対策における、住居と倉庫・作業場等の一体的な確保、基盤整備事業の採択要件における生産コスト基準の緩和、大規模選果施設建設を可能とするよう補助上限額の引き上げなどについて、強い要望を頂きました。

午後1時40分からは、「就農研修生・新規就農者の皆様との意見交換会」が開催されました。

始めに、JAえひめ中央 営農部新規就農支援センターの福本匡吾センター長から、研修の内容について説明を受けた後に、卒業生の皆様と研修生の皆様からお話を伺いました。

特に、他県から就農される場合に、土地探しが難しいとの意見を多くお聞きしました。私からは、人・農地プランの法制化を踏まえた目標地図づくりの過程で、地域の皆様の意見を集め、新規就農者の皆様のことも考えた農地利用計画をつくっていただくよう、お願いしました。

午後3時半からは、愛媛県果樹研究センターを視察しました。

始めに、会議室で、果樹研究センターとみかん研究所の取組について説明を受け、質疑応答の後、紅マドンナや甘平、紅プリンセスが栽培されているハウスで説明を受けました。

新たな品種を開発するのに15年から17年かかること、今後はゲノム編集技術などにより、栽培しやすい特性をもった品種の開発がより早くできる可能性があることなどを学びました。

その後、松山市内で夕食をとり、午後7時松山空港発の便で羽田にもどりました。

愛媛県の果樹農業発展の可能性を大いに感じた視察でした。


最初に視察した下難波基盤整備地区での記念写真です。


造成工事は令和6年度に完成予想だそうです。


下難波地区農地中間管理機構関連農地整備事業の概要です。


下難波地区園地入植予定の若手・中心農業者との意見交換会での石田真敏議連会長のご挨拶です。


入植予定者の皆様からこれまでの経緯や今後の計画などについてお話を伺いました。


JAグループ愛媛の皆様との果樹農業振興に関する意見交換会で石田真敏会長がご挨拶されているところです。


議連幹事長でもある参議院議員山本順三先生のご挨拶です。


JA愛媛中央会の西本滿俊会長、全農の菅野幸雄会長から「果樹農業の振興に関する要請」を頂きました。


就農研修生・新規就農者の皆様との意見交換会の際には、机に地元の裸麦でつくった麦茶、愛媛みかんジュース、紅マドンナのジュース、せとか・甘平・紅マドンナ入りゼリーが並んでいました。


新規就農支援センターの卒業生の皆様からお話を伺っているところです。


現在研修中の皆様からお話を伺っているところです。


愛媛県果樹研究センターでは、愛媛県の田中英樹副知事から「本県かんきつ産地の体質強化に関する提案・要望」を頂きました。


果樹研究センターでの意見交換の様子です。


果樹研究センターの取組について説明を受けた後の質疑の時間に、私から質問をしているところです。


果樹研究センターのハウスが立ち並ぶ圃場の前で、記念撮影をしました。


紅マドンナや甘平などの品種開発の経緯や特徴などについて説明を伺っているところです。


松山空港の「ジュースタワー」のディスプレイの前での記念写真です。


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  • 宮下 一郎(みやした いちろう)
    昭和33年8月1日生まれ。妻、長女、長男との4人家族。
    趣味は手品(子どもの頃からの趣味でレパートリーは百数十種類に及ぶ)
    写真撮影 (家族写真、特に子どもの写真を多く撮影)
    映画鑑賞(高校時代には映画制作に熱中。黒澤明監督作品のファン)
    座右の銘は 「誠実」「着眼大局 着手小局 (Think globally, Act locally)」

  • 略 歴

    昭和58年東京大学経済学部卒 住友銀行入行
    平成3~8年大臣秘書官(防衛庁、環境庁、厚生省)
    平成15年衆院議員初当選
    平成19年財務大臣政務官
    平成24年自民党経済産業部会長
    平成26年財務副大臣
    平成28年衆議院財務金融委員長
    令和元年内閣府副大臣
    令和2年自民党農林部会長
    令和5年農林水産大臣
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