8月1日は、「農民の健康を創る会」で茨城県内の2つの厚生連病院を視察しました。視察に参加したのは、会長の宮腰光寛先生、茨城県ご出身の永岡桂子先生、国見あやの先生、そして事務局長の私です。(なお、水戸での夕食懇談会には、田所嘉徳先生が駆けつけて下さいました。)
まず、午前10時過ぎに東京駅を出発し、土浦駅に到着後、土浦市内で昼食をとり、午後1時前に「土浦協同病院」を訪問しました。
始めに、JA茨城県厚生連の佐野 治 会長からご挨拶を頂いた後に、出席した議員メンバーから自己紹介を兼ねたご挨拶を申し上げました。
次に、JA茨城県厚生連の小堀信弘理事長より厚生連の概況説明を、土浦協同病院の酒井義法病院長より病院の概況説明を頂きました。
続いて、病院内の新生児室やNICU(新生児集中治療室)、救急救命センターなどをまわり、担当の先生方からお話を伺いました。
その後、会議室に戻り、意見交換を行いました。最初に、JA茨城県厚生連の小堀理事長から、「消費税の損税問題」、「医師確保対策」、「医療提供体制維持のための補助」、「医師の働き方改革」などについてのご要望を頂き、これを踏まえて、同行頂いた厚生労働省や農林水産省の皆様も交えて質疑を行いました。
土浦協同病院は、平成28年3月に新築移転した、800床の許可病床を持つ、全国の厚生連病院でも最大級の病院ですが、平成27年と平成28年には、設備投資にかかる消費税について、診療報酬上乗せ分では賄えず、大きな当期損失を計上したとのことでした。こうしたことを踏まえ、来年の消費税率引き上げ時には、投資を行った際に過度の負担が生じないような制度的な手当てを求める強い要望が出されました。ご要望を踏まえ、しっかり検討をすすめてまいります。
つぎに、バスで約50分間移動し、「土浦協同病院なめがた地域医療センター」に向かいました。
始めに、なめがた地域医療センターの亀田尚徳病院長より病院の概況説明を頂き、質疑を行いました。
茨城県は、人口10万人当たりの医師数が189.8人で、全国ワースト2位(1位は埼玉県の160.1人)、中でも、なめがた地域医療センターのある鹿行地域は、95.7人で県内ワースト1位の医師不足地域であるとの説明を受けました。
なめがた地域医療センターは、土浦協同病院の分院としてサポートを受けていることが安心につながっているとのことでしたが、医師不足と医師の偏在の解消が喫緊の課題であることを強く感じました。
その後、院内をご案内いただきました。なめがた地域医療センターには、「地域包括ケア病棟」と「回復期リハビリテーション病棟」があり、患者の皆さんが家庭に帰るまでに充実したリハビリテーションが受けられることが特徴だそうです。
地域包括ケアを構築する上で、ヒントになる取組だと感じました。
その後、水戸駅近くで夕食懇談会が行われ、JA茨城県厚生連の皆様と、充実した懇談をすることが出来ました。
本日の視察にご協力いただいた全ての皆様に心から感謝を申し上げます。
(土浦駅からバスで移動中に、両側に延々と続くみごとなレンコン畑をみることができました。)
(土浦協同病院の外観です。)
(JA茨城県厚生連の佐野治会長からご挨拶を頂いているところです。)
(私から自己紹介を兼ねたご挨拶を申し上げているところです。)
(土浦協同病院の酒井義法病院長から病院の概況説明を伺っているところです。)
(新生児室の前で、総合周産期母子医療センターの先生方と記念撮影をしました。)
(NICU(新生児集中治療室)では、未熟児網膜症に対応するため、暗い中でケアが行われていました。)
(救命救急センター長の松宮直樹先生からお話を伺っているところです。)
(会議室に戻り、私の司会で意見交換が行われました。)
(土浦協同病院なめがた地域医療センターの外観です。)
(なめがた地域医療センターの亀田尚徳病院長から病院の概況説明をお聞きしているところです。)
(広々としたリハビリテーションルームで説明を伺いました。言語療法士の不足などが課題であるとのお話でした。)
(両側にひろがるサツマイモ畑を見ながら、水戸駅に向かいました。)