本日(10/9)は、車で八代に移動し、興人株式会社八代工場に伺いました。
興人は、1937年の創業で、発酵製品、化成品、化学紙、フィルムなどを生産している会社です。本日伺った八代工場では、フィルムと化成品の生産を行っているそうです。
今日は、特にフィルム事業を中心に見学をさせて頂きました。
製造しているフィルムは、
1.コンバーティングフィルム(高い透明性、強度を備え、印刷加工もできるナイロンフィルム)、
2.シュリンクフィルム(カップ麺などの包装に使われている透明で薄いフィルム)、
3.機能性フィルム(耐水性と通気性を両立させた使い捨てカイロに使用される透湿防水フィルムや、電子部品を保護する帯電防止フィルムなど)
などの種類があります。
(普段目にしているカップ麺の包装フィルムの多くを興人で生産しているとのことでした。)
生産は、チューブラー法同時2軸延伸という方式で行われますが、これは、興人の独自開発であり、20ミクロン(0.025ミリメートル)から10.5ミクロンまでさまざまな均等な厚さのフィルムを作ることができるそうです。
この技術は他国では追随できないものだそうで、今後はこの高品質を武器に、アジア市場にも販路を拡大していきたいとのお話でした。こうした優れた技術に裏打ちされたものづくりが国内でさらに発展していってほしいと強く思いました。
(原材料に熱をかけてまず直径1メートルほどの筒をつくり、それを二段階目に縦横を4~5倍に膨らませて薄くし、最後に二枚に切ってロールに巻き取るという製法だそうです。実際の製造装置も見せていただきました。)
(これが、第一段階でつくるフィルムの筒の大きさです。この状態では、かなり厚いものとなっています。)
(見学の後で工場をバックに記念撮影。敷地は東京ドーム7個分の広さがあるそうです。)
その後、八代港からフェリーに乗り、松島港に向かいました。
(出港を待つ間、船の上から、カモメのえさとして売っていた海老煎を投げると、数十羽のカモメが集まり、うまく口にキャッチするのにびっくり。)
上天草松島で美味しい魚介類づくしの昼食を頂いた後、「天草四郎メモリアルホール」、「藍のあまくさ村」などに立ち寄り、熊本空港に向かいました。
(藍のあまくさ村に建っている天草四郎の像の前で記念撮影。天草にはあちこちに四郎の像がありました。)
レンタカーのナビが不調で迷ったり、空港への到着が時間ぎりぎりになってしまうなど、色々なハプニングもありましたが、熊本の元気を感じることのできた研修旅行でした。