本日(11/13)は、飯田市、泰阜村、豊丘村で開催された文化祭などを訪問しました。
はじめに伺ったのは飯田児童相談所で開催された「第38回伊那谷施設 児童福祉展」です。伊那谷の7つの児童福祉施設(カリヨンの家たんぽぽ、風越乳児院、風越寮、おさひめチャイルドキャンプ、飯田市療育センターひまわり、たかずやの里、飯田児童相談所)にいる子どもたちの作品を展示するとともに、各施設単位で出店を出していました。
(風越寮の皆さんは、焼き芋のお店を出していました。アツアツの焼き芋は本当においしそうでした。)
また、飯田児童相談所の吉川一彦所長、おさひめチャイルドキャンプの小林稔さん、風越寮の下平薫寮長からは現在の課題などについてお話をお聞きすることができました。
・子ども手当については、親がいる場合には、親に支払われ、子どもたちの手に届かない場合が多い。
・施設の子どもたちに向けては、政府において相当額の現物支給が検討されているが、いつ実現するかは不明。また、検討内容をみると、おもちゃなどの物品なら良いが、現金で渡すことは禁じられる見込み。本当はこどもたちの将来の為に積み立てをしたい。また、この方法だと、親のいない子にはおもちゃが与えられ、親のいる子には親に現金がいくので子どもたちには何ももらえないという格差が生じてしまう。
・虐待と貧困は裏表の関係にある。
・22年度の虐待の通告は21年度の約1.5倍になっており、通告の重要性がひろく認識されるようになったことがうかがわれる。
・各施設とも老朽化が進んでいるが、資金不足のため耐震化診断や工事は進んでいない。
・各施設への運営費補助の前提となる職員数の配置は子ども6人に対して1人となっているが、5人基準の施設でも実際には20人が働いている。実態に即した基準の見直しが必要。
こうしたお話を伺い、現政権のバラマキを改め、厳しい状況の子どもたちに目を向けることが必要であることを痛感しました。
(左から実行委員の小林さん、風越寮の下平寮長、一番右は飯田児童相談所の吉川所長さんです。貴重なお話をお聞かせ下さり、ありがとうございました。)
続いて、飯田市の「丸山地区文化祭」を訪問しました。風越寮や白山社、地元の皆さんによる展示コーナーでは様々な作品や展示が行われていました。
(丸山公民館の前では、手作りパンを炭火で焼く体験が行われました。15分ほどできつね色のパンが焼きあがるそうです。)
次に伺ったのは、三遠南信地域の8つの信用金庫が主催する「しんきんサミット」です。飯田市中央公園では、三河、遠州、南信の各地域から様々なお店が出展され、お昼時ということもあって、各お店に行列ができていました。
(おおにぎわいの中央公園です。)
(私は、農事組合法人あなんの皆様のお店で、発芽玄米入りの五平餅を買いました。焼きたてで本当においしい五平餅でした。)
次に伺ったのは、泰阜村の「公民館芸能発表会」です。ちょうど、中学生から大人のメンバーによる「やすおか太鼓」の勇壮な演奏と、小学生の皆さんによる「泰阜こども太鼓」の演奏、「水曜会」の皆様によるカラオケでの歌の披露を聞くことができました。
(特に、「泰阜こども太鼓」の演奏は、ぴったりと息のあった元気な演奏で、こちらも元気を頂きました。)
その後、飯田市にもどり「上郷地区文化祭」を訪問しました。ちょうど「ふれあいさわやか音楽祭」が開催されており、飯田高等学校邦楽班による琴の合奏や、飯田女子高等学校吹奏クラブの皆さんの演奏を聴くことができました。
(飯田女子高校の吹奏クラブの皆さんです。アップテンポの曲、しみじみとした曲など、それぞれ素晴らしい演奏でした。)
その後伺った「第23回とよおかまつり」では、写真愛好者の皆様による素晴らしい作品が数多く展示されていました。私も写真を撮るのは好きなのですが、皆様の作品は本当にレベルが高く、感銘を受けました。
夜には、JAみなみ信州農政対策協議会主催により開催された「TPP交渉参加断固反対 JAみなみ信州緊急集会」に出席しました。
これまで日本は、貿易の振興を図る一方で、日本の食糧安全保障を図る観点からWTOやFTA、EPAなどの交渉を進めてきました。これに対しTPPは、農産物を含めたすべての品目の関税を撤廃するとともに、金融、保険、入札制度、医師や看護師・介護福祉士の労働市場の開放などにより国の形を変えるものです。
もし、しっかりした準備もなくTPPに参加すれば、日本の農業は壊滅的なダメージを受け、農業離れによる耕作放棄地の拡大、将来の食糧危機の際の食糧不足などを招くことになります。
今必要なのは、戸別所得補償制度の失敗による米価下落への対応をすすめるとともに、将来の担い手を育て、農産物の流通や価格決定のシステムを改革し、付加価値の高い農業をつくりあげていくことだと考えます。そうした大きな改革を実現するため、政治が真のリーダーシップを果たしていかなければなりません。
(会場は、このままでは地域の農業が崩壊するという強い危機感につつまれました。)