8月4日は午前8時半過ぎの国内線でオークランド空港からロトルア空港にむかいました。
到着後、午前9時半過ぎに車で出発し、午前10時半過ぎに「ワイラケイ地熱発電所」に到着しました。
始めに、発電所を経営する「コンタクトエナジー」社の役員のお二人から概要の説明を受け、次に発電所内と蒸気の井戸とパイプラインを見学しました。
「ワイラケイ地熱発電所」は、1958年(私の誕生年と同じ!)に稼働したニュージーランドで最も古い地熱発電所で、出力は約17万kW、周辺のエビの養殖施設、レストラン、フィッシング施設などにも温水の熱源を供給しているそうです。
また、コンタクトエナジー社は11の発電所を持ち、ニュージーランド国内の25%の電力を供給しています。
当発電所を含め、周辺に5箇所の地熱発電所があり、さらに新規の発電所を1箇所建設する予定だそうです。
蒸気の井戸は200箇所あり、5つの発電所の必要量に応じて供給することができるよう、パイプラインのネットワークが出来ています。今日はワイラケイ地熱発電所が点検日のため、他の発電所に蒸気を送っているとのこと。とても効率の良いシステムだと感じました。
ニュージーランド電力の再生可能エネルギー比率は、地熱発電、水力発電などを中心に約70%で、今後は地熱発電を中心に開発を行い、2025年には90%まで引き上げるのが目標だとのこと。
日本においては、既存の温泉地の反対や自然環境保護規制などの課題があるものの、もっと地熱発電にも力を入れるべきであると感じました。
午後12時半過ぎには、エリザベス女王もお見えになったことがあるという「フカ・ロッジ」で昼食をとりました。
建物や部屋の雰囲気がとても素敵なロッジでした。さらに素晴らしいのは、庭から見える風景で、まさに絵画のような世界が広がっていました。
午後2時半過ぎには、地熱を利用したガーベラの花の栽培をしている「プレンティ・フローラ」社を訪問しました。
ここでは、独自に井戸を掘って約95度の熱水を汲み出し、熱交換器で温めたお湯をガラスハウス内のパイプに循環させ、ハウスの加温を行っています。
水と液体肥料をパイプで各ガーベラの植木鉢に細いパイプで送るシステムや、温度によってコンピュータ制御で換気を行うシステムなどの自動化も進んでいます。
会社を経営されているエセンダムさんご夫妻は、オランダのご出身とのこと。オランダ式の最先端の栽培技術を生かされているのだと思います。
その後午後6時前の飛行機でロトルア空港からオークランドに戻り、夜7時過ぎから、在オークランド総領事公邸で開催された稲留和俊総領事主催による夕食会に出席しました。
福留総領事と、同席されたジェトロ(日本貿易振興機構)の林道郎所長と、ニュージーランドの現状や課題などについて充実した意見交換が出来ました。
( ロトルアには、この可愛いプロペラ機で向かいました。)
( ロトルアは林業も盛んだそうです。大きな丸太を積んだトラックにも何台もすれ違いました。)
( コンタクトエナジー社で概要の説明をお聞きしているところです。)
( コンタクトエナジー社で概要の説明をお聞きしているところです。)
( 高圧蒸気の井戸とパイプラインを高台から視察しました。今日は点検日なのでいつもより多く蒸気が出ているとのことでした。)
( フカ・ロッジのエントランスです。)
( 素敵な部屋で昼食を頂きました。)
( 食後にテラスで記念撮影。)
( まるで絵画のような風景が広がっていました。)
( 庭に掘った井戸から高温の温泉が出ていることを説明頂いているところです。)
( ハウス内で綺麗なガーベラの花に囲まれて記念撮影しました。)
( ハウス内では、熱変換器で温められたお湯がパイプ内を循環し、加温されています。 )
( 様々な種類のガーベラが咲いていました。)
( 在オークランド総領事公邸での夕食会の後の記念写真です。)