8月3日は、午前4時半に起床、午前5時40分にホテルを出発し、シドニー空港に向かいました。
午前7時過ぎの便でシドニーを出発、午後12時過ぎ(オーストラリア時間午前10時過ぎ)にニュージーランドのオークランド空港に到着しました。
午前1時過ぎに、空港に近くの「ヴィラマリア」というワイナリーで食事をした後、工場を見学させて頂きました。巨大なタンクやその他の醸造や瓶詰めのための設備などを拝見し、大変きちんと管理された工場であることを感じました。
当ワイナリーのワインは、国内で最も多くの賞を受賞されているとのことでした。設立以来約50年で地域ブランドをしっかり育てた努力に敬意を表したいとおもいます。
午後3時過ぎには、牛乳メーカーの「グリーンバレー」社を訪問し、ゼネラルマネージャーのコリー・デン・ハリングさんからお話を伺いました。
当社自身は2000ヘクタールの土地で3000頭を飼っているそうです。
原材料として、この敷地内の牛の乳を20%、契約農家やフォンテラ社から購入した乳を80%使い、年間2500万リットルの牛乳を生産しているとのこと。
質疑応答の後で、搾乳の現場をみせて頂きました。
一度に50頭の牛が乗る回転台が6分間で一周する間に、人が搾乳機を順番につけて搾乳をする方法で作業が行われていました。このシステムはニュージーランドで開発され、多くの酪農家が使っているとのことでした。
回転する搾乳台の内側からみると、多くの牛の顔がズラリと並び、壮観でした。ニュージーランドにおける酪農のパワーを感じました。
( ワイナリー「ヴィラマリアの周辺には綺麗に整備されたぶどう畑が広がっていました。)
( ワイン醸造のための巨大タンク群を背景に記念撮影。 )
( 「グリーンバレー」社では、コリーさん(左端)から説明を受けました。)
( 始めに、回転式搾乳機の外側から見学しました。)
( 搾乳機の内側に入ると、50頭の牛がこちらを向いており、大迫力でした。)
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「衆議院アジア大洋州調査議員団視察5日目」(写真12枚)
8月2日は、午前9時にシドニーのホテルを出発し、11時前に「パインズ・パストラル牧場」を視察しました。
当牧場では、ロビン・ダブさんとイングリッド・オーファリさん(スウェーデン出身)の2人の女性の共同経営により、700エーカー(約280ヘクタール)の敷地面積で、約400頭の肉牛(アンガス牛)の飼育・販売をしています。
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本日は、始めに各牛に耳票をつけたり、獣医さんが診察するさいにつかうオリや、子牛の体重の測り方などについて説明を受け、次に農場内の2箇所で、育てている種牛をみせて頂きました。
お二人の牛に対する愛情を感じるとともに、バイタリティ溢れるイングリッドさんの姿から、たくましさを感じました。
昼には、近くのワイナリーで食事をとりました。レストランは多くのお客さんで賑わっており、地方の元気を感じました。
昼食の際には、視察にご同行頂いた豪州食肉家畜生産者事業団日本市場担当の近藤美穂子シニアマネージャーから、日豪EPAの受け止めなどについてお話を伺いました。
ここ数年、気候の不順で牧草の育ちが悪く、牛肉生産が減少していることもあり、直ちに日本向け輸出が増やせる状況にないこと、一方で、日豪EPAの効果に規定している人もある、とのお話でした。
その後シドニーに戻り、オペラハウスのあるベイサイドを散策しました。
午後7時からは日本からオーストラリアに進出されている企業の皆様、日本貿易振興機構所長との夕食会が開催されました。
最低賃金は日本の約2倍、一人当たりGDPは日本の1.7倍と豊かなオーストラリアですが、資源輸出頼みの面があり、各産業分野での寡占化がすすみ、競争が少ないため、事業の効率化が進んでいない面があるなど、課題もあることを学んだ有意義な夕食会でした。
(写真は、1.イングリッドさんから、牛への耳票の付け方などについて説明を受けました。
2.牛を誘導する際などに使うYAMAHA製のバギーの前で記念撮影しました。
3.牛たちは、広々とした土地で、のんびり過ごしているように見えます。
4.何頭か、かわいい子牛にも会うことが出来ました。
5.おとなしい牛たちをバックに記念撮影。
6.農場内の移動の際には、ピックアップトラックの荷台に乗りました。
7.イングリッドさんの運転するトラクターにも乗せて頂き、お話をお聞きしました。
8.最後に、イングリッドさん(左から2人め)、ロビンさん(右から2人め)と記念写真を撮りました。
9.昼食のワイナリーのレストランでの1枚です。私の左が、豪州食肉家畜生産者事業団の近藤さんです。
10.昼食後、ワイナリーの庭で記念撮影。
11.シドニーに戻り、オペラハウスを背景に撮った一枚。
12.夕食会終了後に、出席者全員で記念撮影を行いました。 もっと見る -
「衆議院アジア大洋州調査議員団視察4日目」その2(写真5枚)
午後1時過ぎには、炭鉱近くのワイナリーで食事をとりました。あたりにはぶどうばたけも広がり、とても気持ちの良い場所でした。
バルガ炭鉱のあるハンターバレー地区には約70のワイナリーがあり、ワインの産地としても有名だとのこと。
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帰りの車窓からもぶどうばたけや牛の放牧地、ガレージ付きで広い庭のある住宅などが見えました。農村地域の豊かさを感じました。
午後7時半からは、シドニー総領事公邸において、高岡総領事主催の夕食会が開催されました。オーストラリアと日本との関係や最近のオーストラリア事情などについて、貴重なお話を伺うことが出来ました。
夕食会の後、バースデーケーキで、私と2日後に誕生日を迎える渡辺博道先生のお祝いをして頂きました。思い出に残る誕生日となりました。
(写真は、1.バスの車窓からもみた牛の放牧の様子です。
2.昼食をとったワイナリーの醸造設備です。
3.昼食の後で、レストランの前庭で記念撮影。左後方にぶどう畑も見えます。とても気持ちの良い場所でした。
4.出発前に、ワイナリーの前で記念撮影。
5.シドニー総領事館での夕食会終了後に記念撮影しました。 もっと見る -
「衆議院アジア大洋州調査議員団視察3日目」その4
午後4時からは、ジャパンクリエイティブセンターを訪問しました。
この施設は、シンガポールのリー・シェンロン首相の提案を受けてアジアにおける日本のソフトパワーの発信基地として2009年に設立されたものです。
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建物は、シンガポール政府より提供された伝統的建物を改修したものです。
ポップカルチャーを含めた様々な展示会やシンポジウムも行われています。情報発信の拠点として、更なる活用・発展を期待したいところ思います。
その後、ホテルに戻り、明日のオーストラリア視察に備えて秋の服装に着替え、空港に向かいました。今日は機中泊です。
(写真は、1.ジャパンクリエイティブセンターの前での記念写真です。
2.ジャパンクリエイティブセンター入り口の表示です。
3.伊藤実佐子所長から、最近の活動についてお聞きしました。 もっと見る -
「衆議院アジア大洋州調査議員団視察3日目」その3(写真5枚)
午後2時半からは、もう一つの統合型リゾート施設である「マリーナベイサンズ」を視察しました。
こちらは、セントーサよりもビジネスよりのコンセプトでつくられたとのこと。コンサートもできる大きな会議場、ショッピングモール、ホテル、カジノなどが集中的に配置されています。
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セントーサでは、カジノエリアは外からは見えない構造になっていましたが、マリーナベイサンズでは、レストラン階から吹き抜けを見下ろすと、カジノが見下ろせる構造になっています。
ちなみに、カジノによる収益に対する課税は、一般客は15%、VIPは5%であり、さらにそれぞれに7%のGSTという間接税がかかるそうです。明らかに富裕層の誘客を目指しています。
また、カジノの広さには、15000m2までの制限があり、両施設ともカジノは施設全体の総床面積の3%だそうです。このカジノから全体の収益の75%から80%をあげているとのことです。
その後、屋上のプールを見学しました。シンガポールの街を見下ろすプールには、柵などが無いため、スリリングな感じがします。
ショッピングモールも大賑わいで、この施設の集客力の高さを感じました。
1.マリーナベイサンズの全体像模型です。
2.レストラン階からしたを見下ろすと、カジノのテーブルやスロットマシンなどが一望できました。
3.最上階のプールでの記念撮影です。
4.プールの向こうにビル街が並んでいます。
5.ショッピングモールの中を水辺があり、ゴンドラに乗ることもできます。 もっと見る -
「衆議院アジア大洋州調査議員団視察3日目」その2(写真8枚)
午前10時45分には、セントーサ島の「リゾートワールドセントーサ」を訪問しました。
初めに、ゲンティン・シンガポールPLCのタン・ヒーテック社長と、笠崎七生上席副社長(日本人女性です!)から、当社のこれまでの世界でのリゾート開発の歴史や、セントーサ島開発の経緯などについてお話を伺いました。
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当リゾートの開発に当たっては、シンガポール政府が示した「海外からの巨大投資を呼び込むこと」と「観光・サービス産業での経済効果」という2つの目標が明確であったので、これらに沿ってコンセプトを練ったとのことでした。
シンガポールでは、2013年5月に「責任あるゲーミングを奨励する法律」が成立し、これを受けて当社ではギャンブル依存の人物を発見するスタッフの要請を行っているそうです。
セントーサ島には年間約2030万人が訪れ、その8割が外国人だそうです。
意見交換の後、世界最大規模の水族館と、水族館の魚を見ながら食事ができるレストランや、地下1階に水族館を眺められるベッドルームと地上1階のメゾネットタイプの部屋を見学しました。5人まで泊まれますが、一泊で約25万円!とのことでした。
その後、いよいよカジノを見学しましたしました。入り口では、シンガポール人はIDカードを提示した上で100シンガポールドルを払い、外国人はパスポートを提示して入場用カードをもらいます。
エリアは、一般客エリアの他、VIPのエリアは預けるお金の額によっていくつかのランクに分かれており、最高ランクの部屋では一回の勝負で約8000万円が動くとのことでした。世界の富豪の持つ資産の大きさが桁違いであることを感じました。
また、全てのコインにはICチップが入っており、テーブル上のチップの金額を読み取り、誰がどこに座り、チップをいくら持っているのか、すべて集中的に把握しているそうです。
こうしたデータに政府は自由にアクセスできるそうです。多数の監視カメラによるチェックも含め、厳密な監視下で運営されていることを知りました。
(写真は、1.ゲンティン・シンガポールPLCのタン・ヒーテック社長と、笠崎七生上席副社長からお話を伺っているところです。
2.ヒーテック社長を囲んでの記念撮影です。
3.カジノの入り口にて。
4.大会議場では、コンサートの準備中でした。
5.水族館の水槽に隣接したレストランの様子です。
6.大きなエイが迎えてくれました。
7.世界の最大級の水槽です。水の量は、沖縄のちゅらうみ水族館の約6倍とのお話でした。
8.コンドミニアム地階のベッドルームからも水槽が見れます。 もっと見る -
「衆議院アジア大洋州調査議員団視察3日目」その1(写真4枚)
7月31日は、午前9時から「DOWAエコシステムシンガポール」を訪問しました。
初めに、矢内康晴取締役企画室長と吉成明夫マネージングディレクターから説明をお伺いし、次に作業工程を見学しました。
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当社は、環境・リサイクル事業や非鉄金属精錬事業を行うDOWAホールディングス株式会社の事業会社であるDOWAエコシステムの海外事業拠点のひとつです。
2012年から、金、銀、パラジウムなどの精錬事業を行っている他、同グループで有害廃棄物の収集運搬や処理事業を行っているTEC社と連携して廃棄物の適性処理と貴金属リサイクルを行っています。
複数の金属が混じっている基盤などから、様々な金属を分離・精製する技術をもつ会社は世界でも数少ないそうです。また、DOWAグループは汚染された土壌の浄化のノウハウも持っておられることから、アジア各国においても活躍の場が広がるものと思います。
なお、現場で働く社員の方は、半数以上がマレーシアから毎日通っているとのことでした。そうした面でもまさに国際企業だと感じました。
(写真は、1.会社の概要についてお話を伺っているところです。
2.当社の事業の全体像です。
3.リサイクル事業の流れです。
4.会社の前での記念撮影です。) もっと見る