12月4日は、衆議院経済産業委員会でものづくり企業の視察を行いました。
午前8時半に国会議事堂をバスで出発し、9時半前に大田区の「テクノFRONT森ヶ崎」に到着しました。
初めに、松原忠義大田区長、柿本伸二大田区産業経済部長より、大田区のものづくり企業支援の現状や当施設の概要などについてお話を伺いました。現在、大田区では5つの工場アパートを運営しているそうです。この施設は、平成20年度に完成した工場アパートであり、49のスペースの内、現在46社の企業が入居して活動しているとのことでした。
その後、3つの班に分かれて、3つの企業を訪問し、それぞれお話を伺いました。
私は第2班で、まず株式会社川渕機械技術研究所を訪問しました。当社は、自動機械、ロボット等の特注開発と製造販売を行っています。ここでは、会社の概要について川渕一郎社長からお話を伺い、実際にじゃんけんなどができる指の関節を持つロボットハンドを見せて頂きました。介護用ロボットアームの開発などに取り組んでいるとのことでした。
2番目に伺ったのは、株式会社ノムラです。ここでは、野村恭三社長から、当社で製造販売している在宅介護用のベッドの機能について説明を受けました。このベッドは、自分でベッドから起き上がることができない方の体を持ち上げ、ベッドサイドに横移動させ、車いすにスムーズに移せる機能を持っています。
最近では、知的障害を持つ高齢者の介護用に、導入を進めるなど、障害者福祉にも力をいれているそうです。使う人の身になってベッドを開発している野村社長の姿勢に感銘を受けました。
3番目に伺ったのは、株式会社iMott(アイモット)です。松尾誠社長から、技術の概要などについてお話を伺いました。
当社は、東京工業大学発のベンチャー企業で、ダイヤモンドに近い硬さの炭素をタイル状にコーティングする技術を開発し、具体的な応用の第一弾として、理美容用のハサミの歯の部分に炭素皮膜をコーティングし、定期的に研がなくても切れ味を保つプロ用の製品を開発・販売されています。摩擦を軽減し、強度を保つ被膜であるため、様々な分野で応用が可能な技術であり、大きな可能性を感じました。
視察を終え、バスで永田町に戻り、正午過ぎからは「森林吸収源対策の税財源確保に関する緊急検討チーム会合」に出席しました。新たな税の具体的な制度設計や税調での議論の進め方などについて意見交換を行いました。
午後1時半からは「政調全体会議」に出席しました。本日は緊急経済対策の内容について、昨日の議論を踏まえた修正文案が出され、審議が行われました。
私からは、2020年における二酸化炭素削減目標3.8%の内2.8%を担う森林吸収源対策の財源確保が至上命題であり、補正予算での必要額の計上も必須であることから、この点をしっかりと位置付けてほしいとの要望を申し上げました。
午後4時半からは、「農林役員会」に出席しました。本日は、「配合飼料価格安定制度の見直し等について」です。今後しばらくは輸入配合飼料の価格は落ち着いた動きとなることが予想されるものの、価格高騰時のセイフティーネットを構築しておくことが重要であり、今回の補正予算でも財源を確保することが必要であることを確認しました。
午後7時からは、恒例の「赤坂自民亭」に出席しました。小野寺五典防衛大臣、根元匠復興大臣もお見えくださり、賑やかな会となりました。私も、諸先生方と楽しい懇談のひと時を過ごすことができました。当選回数や立場などを超えて語り合うことができるのは、とても素晴らしいことだと感じました。
(テクノFRONT森ヶ崎の入り口には、入居企業の一覧が表示されていました。)
(初めに、大田区の松原区長より、大田区の施策についてのご説明をお聞きしました。)
(大田区の先進的な取り組みについて、参加者一同熱心に伺っているところです。)
(株式会社川渕機械技術研究所の川渕社長から、会社立ち上げまでの経緯や現在の取り組みについて、明快なご説明をお聞きしました。)
(指の関節までスムーズに動くロボットの手と握手をしました。)
(株式会社ノムラでは、野村社長自らベッドを操作して、人をベッドから車いすへ移す手順を実演して下さいました。)
(野村社長を囲んで第二班のメンバーの先生方と記念撮影。)
(株式会社iMott(アイモット)では、松尾誠社長から技術の概要説明をお聞きしました。)
(右上が、プロ用の理美容用のハサミ、左下は、摩耗を抑えるワッシャー状の部品です。)
(「森林吸収源対策の税財源確保に関する緊急検討チーム会合」での熱心な審議の様子です。)
(「農林役員会」で、配合飼料価格の安定化のための制度の在り方について話されている野村畜産酪農対策小委員長です。)
(赤坂自民党の会合で、小野寺、根本両大臣を囲んでの記念写真です。)