本日、私が幹事長を務めている「いのちの道」議員連盟(会長は江藤拓衆議院議員、76名が所属)として、これまでの議論の成果を提言としてまとめとめました。
(詳細な内容は、「いのちの道」議員連盟 提言.pdf (336.22 kb)をご参照ください。)
現在、道路整備の可否を判断する際には、その道路ができることによる便益(時間短縮、走行経費節減、事故削減)を金額換算したものを建設コストで割り、その数値が1を上回らなければ建設しないという手法(いわゆるB/C分析)がとられています。
しかしながら、ここでの便益は、短期的・直截的なものに限定され、道路による安心・安全の確保や地域産業の振興による活性化など、 真の意味での便益が勘案されず、いわば過小評価されています。また、災害時の避難路の確保や冬季などにおける病院までの道の確保など、「いのち」にかかわる必要性についても、全く考慮されていません。
これに対し、野党の主張は、このB/C分析を徹底し、条件を満たさない道路の建設はやめるべきであるというものです。この結果、3/31には、全国で18箇所の道路の建設が凍結されることとなってしまいました。
そこで、我々は、間接的効果や中長期的効果、構造改革効果なども盛り込んだ新B/Cの手法を構築するとともに、地域の実情に立脚した総合的な判断を行なうシステムを作り上げることが必要であること、凍結された18路線についても、その必要性を再確認し、早期に凍結解除をするべきであると提言しているのです。
官房長官からは、「総理にもしっかりお伝えする」との言葉をいただき、金子国土交通大臣からは、「大変良い提言だ。これを受け止めて、努力していきたい。」との評価をいただきました。
私たちは、さらに具体的な評価システムの構築に向けて、努力していく覚悟です。
(議連の有志メンバーで、提言書を河村官房長官に提出)
(国土交通大臣室にて提言書を提出)
(提言の内容を大臣に説明)