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普及事業推進議員懇談会で神奈川県三浦市を視察、長野県農林年金受給者連盟の皆様と懇談

2016年10月24日 月曜日

10月24日は、「普及事業推進議員懇談会」の有志で小泉進次郎農林部会長の地元である神奈川県三浦市を訪問しました。

参加したのは、普及事業推進議員懇談会会長の宮腰光寛先生、事務局長の私、監事の加藤寛治先生、宮路拓馬先生、吉野正芳先生と、農林部会長の小泉進次郎先生です。(なお、宮腰会長と小泉部会長は午後からご参加されました。)

午前9時にバスで自民党本部を出発し、午前10時半に神奈川県農林技術センター三浦半島地区事務所に到着、宮路拓馬先生と合流しました。

午前11時に株式会社 元気もりもり山森農園を訪問、代表者の山森壯太さんからお話を伺いました。

山森さんは33歳。平成23年に農業経営をされていたお父様が急死され、お母様と共に経営を引き継がれたそうです。

障害者の皆様が働く福祉農園も運営されており、収穫作業が比較的簡単で、保存も効く作物としてニンジンの比重を増やし、ニンジンの100%ジュースなどの加工品の販売をされています。試飲させていただいたところ、ニンジンの自然な甘みが感じられるとてもおいしいジュースでした。

また、山森さんは、独学で小型のコンピュータ基盤に温度・湿度センサーやCO2センサー、風を図る騒音センサーなどを接続して、圃場ごとのデータをとる、IoT活用によるデータ分析農業を実践されています。

さらに、農作業事項防止や働く人たちの労務管理などを適切に行う目的からJGAP認証を取得され、経営に活かしておられます。

山森さんは、就農直後に普及センターが主催する農業セミナーに参加して農業の基礎を勉強された他、パプリカ栽培の技術支援やニンジン産地への視察のサポートなどを受けられたそうです。

お話を伺って、若き農業経営者としての山森さんの姿をとても頼もしく感じました。


お昼には、漁港近くのお店で、新鮮で豪華なマグロ丼を頂きました。三浦市では、漁業と農業の兼業をされている方も多いと伺いました。


午後1時には、川島農園を訪問、代表者の川島義徳さんからお話を伺いました。

ダイコンやキャベツ、キュウリ、ナス、ピーマンなどを生産されており、特に浅漬けのたくあんは、20キロ入りの樽を4,000樽も出荷されるとのこと。

商工会に加入したことから地域の水産加工会社との連携ができ、マグロ加工の際に生ずる残渣をたい肥化したり、飲料メーカーから出るお茶殻やコーヒーかすなどもたい肥として生かしているとのこと。

連作障害を回避して品質の良い作物をつくるためには、土づくりが最も大切、との言葉が印象的でした。

川島さんは、ご両親と奥様、パートの方と作業にあたられていますが、息子さんも大学で農業を学ばれているとのことで、将来が楽しみです。


午後2時過ぎからは、神奈川県農林技術センター三浦半島地区事務所の会議室において、農業技術センターの皆様や三浦市農業協同組合の皆様などとの意見交換会が行われ、私が議連事務局長の立場で司会進行を行いました。

はじめに、全国農業改良普及職員協議会の会長でもある、神奈川県農業技術センター普及指導部の吉田敏政部長からご挨拶を頂いた後に、技師や主査の皆様から「農業後継者の育成」、「ダイコン出荷者の経営安定化」、「早春キャベツの生産安定化」についての説明を伺いました。

次に、三浦市農業協同組合の出口剛営農部長より、営農指導と普及組織との連携の業況についてお話を伺いました。

意見交換の時間には、価格下落リスクへ対応するための代替作物の選定、根こぶ病などの病気への対応、地球温暖化への対応などについて質疑が行われました。

三浦市の農業において、農業普及員の皆様と農協の営農指導員の皆様が連携をしながら、ご努力されている現状がよくわかった意見交換会でした。

午後3時にセンターを出発、バスで自民党本部に戻りました。


午後5時前には、議員会館において長野県農林年金受給者連盟の皆様とお会いしました。

皆様から、「年金・医療・税制及び農林漁業に関する要請書」を頂き、意見交換をさせて頂きました。

特に私からは、デフレ脱却と賃金上昇によって年金水準の引き上げを目指していること、社会保障全体の安定のために、負担のあり方についての検討が必要であること、人口減少時代に対応した農業の改革が重要であることなどについてお話をしました。


(神奈川県農林技術センター三浦半島地区事務所の建物と圃場です。)


(三浦半島は高低差もあることから大面積の農地が少なく、このように不定形で比較的狭い農地を有効活用されています。)


(元気もりもり山森農園代表者の山森壯太さんからお話を伺っているところです。)


(自作のセンサー付き小型コンピュータと、そのデータをコンピュータ上でグラフ化したものを見せて頂きました。)


(100%ニンジンジュースを試飲させていただきました。甘みがあってとても美味しいジュースでした。)


(肥料や農薬、農機具などがきちんと管理・整頓されていました。GAPの考え方に基づき生産計画を立てて、肥料や農薬を必要量だけ購入そうです。)


(ニンジン貯蔵用の冷蔵庫です。ニンジンは冷蔵したものを出荷しても味が落ちないので、需要に合わせて無駄を出さずに出荷することができるそうです。)


(漁港には多くの漁船が係留されていました。)


(お昼に頂いたとても豪華なマグロ丼です。)


(川島農園で代表者の川島義徳さんからお話を伺っているところです。)


(マグロの残渣なども入った特製の肥料です。ペレット状に加工してあります。)


(畑で、ダイコンをみせて頂きました。この後、直径10数センチ、長さ30センチ前後まで急速に大きくなるそうです。)


(川島さんのご家族の皆様との記念写真です。)


(神奈川県農業技術センターや三浦市農業協同組合の皆様との意見交換会での宮腰会長からのご挨拶です。)


(農業技術センターの試験圃場に植えられた様々な種類のダイコンなどについて、お話を伺っているところです。)


(最後に、意見交換会に出席された全員で記念撮影を行いました。)


(長野県農林年金受給者連盟の中林正文会長から、要請書を頂き、意見交換をさせて頂きました。)