8月7日は、イタリアでの調査の第4日目でした。
本日は、午前中にローマを出発し、列車でフィレンツェまで移動しました。
午後12時半すぎからは、昼食をとりながら、オペラ歌手の臼井和子さん、画家の道原聡さん、オルガニストの永田麻希子さんからお話を伺いました。
臼井和子さんは、オペラ歌手としての活動とともにトスカーナ日本人会相談役やフィレンツェ市岐阜市友好都市大使などを務められ、日本とイタリアの文化交流イベント開催などでもご活躍をされています。
道原聡さんは、広島市出身で、原爆ドームやイタリアの世界遺産などを題材とした作品を制作される一方、1920年にローマ東京間飛行を成功させたイタリア人飛行士たちの偉業をたたえ、日本の皇后からパイロットを介して、イタリアの王妃に贈られた、当時の東京の7歳から15歳の子どもたちの絵と書を収録した2冊の記念帖を日本に紹介するプロジェクト(https://kinencho1920.com)に取り組まれています。
永田麻希子さんは、ピアノ教師や修道院聖歌隊の指揮者やオルガニストを務められる一方で、日本の子どもたちの音楽の発表会をフィレンツェで開催したり、日本からこられた学生さんにフィレンツェの音楽の先生を紹介するなど、音楽を通じた交流を支援されています。
皆様からは、最近10年ぐらいは、日本からフィレンツェやイタリアに学びに来る若い皆さんが減少しているとのお話を伺いました。芸術の面でも、海外で活躍する若い世代を増やすための取り組みを推進することが重要だと感じました。
午後3時からは、革製品ブランド「シセイ(CISEI)」を立ち上げたデザイナーである大平智生さんの「アトリエ・ボノム」を訪問し、お話を伺いました。
大平さんは、日本の高等専門学校で工業デザインを学ばれた後にフィレンツェに留学し、革製品づくりを本格的に学ばれて2006年にブランドを立ち上げられ、現在は日本をメインの市場としてビジネスを展開されています。
素材の良さを生かした伝統的かつシンプルなデザインで、使いやすさを追求した様々な魅力的な製品を見せていただくことができました。
午後7時からは、日系企業の皆様との夕食会が開催されました。
参加してくださったのは、午後にお会いしたアトリエ・ボノムの大平智生CEO、テキスタイルの企画・生産をされているSTYLEM ITALIAの米沢剛社長、炭素繊維中間基材であるプリプレグの加工・販売をされているDelta-Techの首藤将之社長の3名の皆様です。
皆様から、イタリアでのビジネスの実態など、貴重なお話を伺い、海外でそれぞれの道を切り開いて活躍されている皆様のパワーを感じることができた夕食会でした。
ローマからフィレンツェに向かう列車での記念写真です。
無事にフィレンツェに到着しました。
昼食懇談会に出席いただいた皆様との記念写真です。後列左から臼井和子さん、永田麻希子さん、道原聡さんです。
大平智生さんの「アトリエ・ボノム」で、お話を伺っているところです。
素晴らしい革製品のディスプレイの前で、大平さんと記念撮影をしました。私たちがもっているのは、大平さんがプレゼントしてくださった革製のペンケースです。
夕食懇談会に出席くださった皆様との記念写真です。右から、アトリエ・ボノムの大平智生CEO、私、STYLEM ITALIAの米沢剛社長、稲田朋美先生、Delta-Techの首藤将之社長、吉田統彦先生です。