11月26日は、午前10時20分から松本市で開催された「長野県自衛隊家族会創立60周年記念式典」に出席しました。
式典では、国歌斉唱に続き、これまでに亡くなられた家族会の皆様や隊員の皆様のご冥福を祈り、全員で黙祷を捧げました。
長野県自衛隊家族会の西澤賢史会長による式辞に続き、私は、出席した国会議員を代表して祝辞をのべさせて頂きました。
長野県自衛隊家族会は、昭和37年に創立されましたが、家族会が長野県内ではじめに創られたのは昭和31年発足の高遠町父兄会だったそうです。
平成4年には家族会は30周年を迎えられますが、丁度そのときの防衛庁長官は父 宮下創平でした。私は秘書官として補佐し、PKO法成立に伴う初めてのカンボジアでのPKO活動の際には、現地で隊員の皆さんを激励をしました。
その後の、長野冬季オリンピック、東日本大震災、御岳山噴火、台風19号による千曲川氾濫、ダイヤモンドプリンセスでの新型コロナ発生など、常に自衛隊の皆さんが大きな力を発揮して来られました。
今や、様々な調査で、自衛隊は最も信頼される組織として高く評価されています。これも、防衛思想の普及や隊員の激励、隊員募集活動などを続けて来られた家族会の皆様のお力が大きいと思います。
我が国の安全保障環境は厳しさを増し、自衛隊の果たす役割は益々大きなものとなっています。これから年末にかけて行われる防衛三文書の改訂や、来年度予算編成を通じて、我が国の抑止力強化に向けて努力してまいります。
式典の後には、松本駐屯地の隊員の皆様による「自衛隊アルプス太鼓」の迫力ある演奏が行われました。
続いて、記念講演として、防衛問題研究科の桜林美佐先生による「激動の安全保障環境と自衛隊」と題した講演が行われました。
安倍元総理が望んだ憲法への自衛隊の明記、ウクライナ侵略における注目すべき特徴、西欧諸国と比較した我が国を取り巻く安全保障環境、日本の防衛関係費の主要国との比較、北朝鮮の軍事戦略の変容、ミサイルの脅威の拡大、米国と中国の軍事力比較、日本の防衛産業の危機などについて、データに基づく素晴らしいお話を頂きました。改めて、我が国の防衛力の強化が喫緊の課題であることを再認識しました。
会の終了後には、桜林先生にご挨拶し、記念撮影を行いました。
長野県自衛隊家族会創立60周年記念式典での西澤賢史会長による式辞の様子です。
私からお祝いのご挨拶を申し上げているところです。
勇壮な松本アルプス太鼓の演奏の様子です。
桜林美佐先生のご講演の様子です。
講演の終了後に、桜林先生を囲んで、皆様と記念撮影を行いました。