本日(8/18)は、飯田市の「さくら保育園」において、職員の皆様、保護者の皆様との懇談会が開催されました。
本日の懇談会は、近藤正彰園長先生が呼びかけていただき、保護者の役員の皆様との会議の終了後の時間に開催を頂いたものです。
はじめに、近藤先生から、現在政府が検討している「こども園制度」に関する法律における問題点についてご指摘を頂きました。
●現在の「利用者が市町村と契約し、保育園は市町村から運営費の支払いを受ける方式」から、「利用者がこども園などと直接契約し、保育料も直接受け取る方式」に変更されると、保育料の不払いなどによる経営リスクが高まったり、保育料の安値競争によってきちんとした保育サービスの提供ができなくなる恐れがあること
●バウチャー制度(子育てサービス用の回数券のようなもの)がもし導入されれば、毎日利用者の都合で不定期に数時間の保育サービスを利用する形態がおこり、保育園では対応しきれなくなることが予想されること
以上の2点については、絶対に阻止してほしいとのご意見を頂きました。
出席された保護者の男性からも、
「安易な競争原理導入は保育士の先生方の処遇の悪化を招き、サービスの低下を招くと思うので、やめてほしい。」との意見を頂きました。
出席された保育士の先生からは、
「都会の保育所不足を理由に、全国的な制度変更をされるのでは、困る。」
「国の方針がどうなるのかわからず、保育指針の勉強していても不安。」との発言を頂きました。
また、特に、「保育士の配置基準が実態に合っていないので、見直してほしい。3歳児の場合の配置基準は20人に1人の保育士の配置だが、実際には2人が必要。1歳児は6人に1人が基準だが、4人に1人で対応している。0歳児は3人に1人だが、実際には2人に対して1人が必要。」との強いご意見を頂きました。
私からは、「野党として、地方の実態にそぐわない制度改正については、きちんとチェックし、阻止すべきものは阻止していく。また、現在公設の保育所の民間移行が各地で進められているが、こうした取り組みを含め、歳出のあり方を見直し、配置基準の見直しにもつなげていくことが大切だと考えている。」との趣旨でお話をさせていただきました。
(保護者の皆様と、先生方には、熱心にご参加を頂きました。)
(会の最後に全員の皆様と記念撮影。皆様、遅くまでご参加を頂き、本当にありがとうございました。)