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宮下 一郎

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棚田支援に関するPTの現地視察で新潟県十日町市を訪問しました

2018年7月14日

7月14日は、「棚田支援に関するPT」の現地視察で、新潟県十日町市を訪問しました。

参加したのは、PT座長の江藤拓先生、PT事務局次長の進藤金日子先生、PT座長代理の私です。また、農林水産省と衆議院法制局の皆様、自民党政務調査会事務局の皆様にもご同行を頂きました。

本日は、新幹線で越後湯沢に移動し、その後、バスで「池谷集落」を訪問、NPO法人地域おこしの事務所兼宿泊所である池谷分校で、山本浩史代表と多田朋孔事務局長からお話を伺いました。

2004年の新潟中越地震により集落存続の危機に陥ったものの、ボランティア受け入れ団体の発足、地域おこし協力隊の受け入れ、NPO法人の設立を経て、棚田米の直販や体験交流事業、移住促進などに積極的に取り組み、6世帯13人にまで減少した集落が11世帯25人にまで復活したお話を伺いました。

また、十日町市がふるさと納税のメニューにNPO支援を掲げて資金を集め、さらにクラウドファンディングも活用して後継者育成住宅「めぶき」を建設したお話が印象的でした。


次に、松代(まつだい)にある雪国農耕文化を発信するための総合文化施設である「農舞台」に移動しました。

十日町市は、「大地の芸術祭」が行われる地でもあり、「農舞台」周辺では、草間彌生の「花咲ける妻有」という作品や、イリヤ&エミリア・カバコフの「棚田」という作品を見ることが出来ました。

昼食は、「農舞台」の中にある「越後まつだい里山食堂」で、地元の農産物を材料にした様々なお料理をビュッフェスタイルで頂きました。レストランの一面ガラス張りの大きな窓からは、作品「棚田」を見ることが出来ました。

食後には、「ゲロンパ大合唱」という作品に出合いました。草刈りの際に、刈った草を入れ、たい肥をつくるマシーンとのこと。農作業と芸術作品がつながっているのが面白いと感じました。


次に、「清水の棚田」を訪ねました。ここでは、リチャード・ディーコンの「マウンテン」という芸術作品を見ることが出来ました。

当地区では、2011年の長野県北部地震で大規模な崩壊がおこり、大部分の棚田が失われましたが、「平行畦畔型等高線区画工法」という方式で復旧工事がされたとのこと。

この工法で作られた棚田は、一枚一枚の田の幅が一定のため、作業効率が向上するメリットがあるとのことでした。棚田の新たな姿を見ることが出来ました。


次に、「星峠の棚田」に向かいました。途中、「松之山温泉」の大きな表示に出合いましたが、これも芸術作品とのことでした。

「星峠の棚田」では、耕作者代表として山岸公男区長からお話を伺いました。この棚田は、NHKの大河ドラマ「天地人」のオープニングにも登場した国内屈指の景観を誇っています。

ここでは、水の確保と、今後の担い手の確保が最大の課題であるとのお話を伺いました。

また、この松代地区では、NPO法人越後妻有里山協働機構(まつだい棚田バンク)の皆さんが活動をされているとのことでした。このNPOには、女子サッカーチームFC越後妻有のメンバーも参加し、農業とサッカーの両立を目指して頑張っているそうです。

その後、意見交換会場に移動し、十日町市の村山潤副市長からは、「棚田を舞台に人を繋ぐシステムの拡充支援」「移住者(田園回帰者)と地域住民が共同で行う移住者・賛同者の拡大活動への支援」「棚田での有機・減農薬・無農薬栽培への支援」「棚田での農機具の単純更新への支援」「棚田を守る豪雪地での集落維持活動への支援」「棚田の持つ多面的価値(文化・芸術・観光・教育・環境など)を高めるための全省庁挙げての総合支援」の6点についての要望書を頂きました。

引き続き、NPO法人地域おこしの山本浩史代表と多田朋孔事務局長、NPOメンバーで地域おこし協力隊の安藤直人さん、雪の日舎代表の佐藤可奈子さん、星峠の山岸公男区長、NPO法人越後妻有里山協働機構(まつだい棚田バンク)の竹中想さんからお話を伺いました。

その後の懇親会の時間には、皆様からさらに様々なお話を伺うことが出来ました。

本日の現地視察を通じ、棚田を中心に活動する皆様のパワーを感じるとともに、多くの課題についても学ぶことが出来ました。改めて、御協力・ご意見を頂いた皆様に心から感謝を申し上げます。


(越後湯沢駅からバスで池谷集落に向かい、車中で十日町市の渡辺正範産業観光部長からご説明を頂いているところです。渡辺部長には、一日ご同行を頂き、ご案内を頂きました。誠にありがとうございました。)


(池谷分校で、山本浩史代表と多田朋孔事務局長からお話を伺い、私から質問をさせて頂いているところです。)


(池谷分校の前で、記念撮影をしました。)


(池谷分校近くの棚田での記念写真です。)


(昼食会場に向かう途中に、後継者育成住宅「めぶき」を車中から撮影しました。)


(「農舞台」の近くにある草間彌生の「花咲ける妻有」という作品です。)


(「農舞台」の展望スペースからは、作品「棚田」を見ることができます。風景の前に、四季折々の農作業の様子を描いた文章が重なり、まるで一枚のポスターを見るような感じです。)


(昼食には、ビュッフェスタイルで、地元の食材をつかった様々な料理を頂きました。)


(レストランの窓から見た、作品「棚田」です。風景全体が芸術作品になっています。)


(「農舞台」の敷地には、かわいい「ゲロンパ大合唱」という作品が展示されていました。)


(リチャード・ディーコンの「マウンテン」という芸術作品です。)


(災害復旧で新たに生まれ変わった「清水の棚田」です。)


(清水の棚田をバックに、記念撮影をしました。)


(星峠に向かう途中にであった松之山温泉の看板です。これも芸術作品です。)


(天気にも恵まれ、美しく広大な星峠の棚田の写真を撮ることが出来ました。)


(星峠では、山岸公男区長(左から2人目)と十日町市の村山潤副市長(左端)からお話を伺いました。)


(意見交換会の冒頭での江藤拓PT座長からのご挨拶の様子です。)


(十日町市の村山潤副市長から要望書を頂き、内容についてご説明を頂きました。)


(皆様から、お話を伺っているところです。)


(私から佐藤さんに質問し、お答えを頂いているところです。)


(ご意見を伺った皆様との記念写真です。前列右から、十日町市の村山潤副市長、NPO法人越後妻有里山協働機構(まつだい棚田バンク)の竹中想さん、星峠の山岸公男区長、NPO法人地域おこしの山本浩史代表と多田朋孔事務局長、雪の日舎代表の佐藤可奈子さんと娘さん、NPOメンバーで地域おこし協力隊の安藤直人さんです。)


(懇親会終了後にバスで越後湯沢駅に向かう途中で、きれいな夕焼けを見ることが出来ました。)


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  • 宮下 一郎(みやした いちろう)
    昭和33年8月1日生まれ。妻、長女、長男との4人家族。
    趣味は手品(子どもの頃からの趣味でレパートリーは百数十種類に及ぶ)
    写真撮影 (家族写真、特に子どもの写真を多く撮影)
    映画鑑賞(高校時代には映画制作に熱中。黒澤明監督作品のファン)
    座右の銘は 「誠実」「着眼大局 着手小局 (Think globally, Act locally)」

  • 略 歴

    昭和58年東京大学経済学部卒 住友銀行入行
    平成3~8年大臣秘書官(防衛庁、環境庁、厚生省)
    平成15年衆院議員初当選
    平成19年財務大臣政務官
    平成24年自民党経済産業部会長
    平成26年財務副大臣
    平成28年衆議院財務金融委員長
    令和元年内閣府副大臣
    令和2年自民党農林部会長
    令和5年農林水産大臣
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