10月30日は、午前8時半から、伊那市の「みはらしファーム」で開催された「伊那市地蜂愛好会 第19回巣コンテスト」の開会式に出席しました。
いわゆる「すがれ追い」を行う地蜂愛好会の皆様は、「地蜂の足に綿をつけて追い、巣をみつけて掘り出し、自宅の庭などの巣箱に入れて蜂を通わせ、巣を大きくしてから、コンテストに出品、最後に蜂の子を調理して食べる」という流れで、楽しんでいらっしゃいます。
本日は、会員の皆さんが地蜂の巣を段ボールに入れて持ち寄り、それをネットで囲ったテントの中で解体し、蜂の子の入った巣の部分のみを取り出して、重さを図りました。
私も、テントの中に入り、巣を解体する作業を体験をさせて頂きました。
今年は、雨が多く、巣が少なかったこと、急に寒さが来たことにより、蜂が巣を捨てて移動してしまう例も多く、地蜂愛好会の皆様にとっては厳しい年だったとのこと。
豊かな自然環境を守っていくと同時に、地球温暖化を抑制して、異常気象を少なくしていくことが大切であることを感じました。
午前11時からは、旧飯田工業高校の体育館で開催された「産業振興の新たな拠点整備事業」の安全祈願祭と起工式に出席しました。
「産業振興の新たな拠点」は、旧飯田工業高校の校舎をリフォームし、信州大学工学部とJAXAの協力の下で「航空システム工学」の講座を開設、航空宇宙分野で高い技術力を持つ周辺の企業群の皆様と共に、航空宇宙分野での人材育成や研究、さらには試験のための拠点づくりを目指すものです。
私からは、20年前に、父宮下創平が将来のリニア開通を踏まえて「伊那谷研究学園都市構想」を発表したことをご紹介するとともに、当地域が航空宇宙産業のメッカとして発展されることを祈念してお祝いのご挨拶を申し上げました。
お昼には、原田輝雄氏顕彰記念碑の除幕式と記念式典に出席されるため飯田市にお見えになった世耕弘成経済産業大臣と、長野県の阿部守一知事、参議院議員吉田ひろみ先生、原田先生のご親戚である松川町議会の関克義議長と共に昼食をとりながら懇談をさせて頂きました。
原田輝雄先生は、飯田市座光寺のご出身で、近畿大学水産研究所の2代目所長としてクロマグロの完全養殖の基礎を築き、海洋魚類養殖の父と呼ばれる方です。近畿大学に原田先生を招いたのは、世耕大臣のおじいさまである初代総長の世耕弘一先生であり、そのご縁から、世耕大臣がおいで下さったものです。
昼食後、私は、午後12時45分から飯田創造館で開催された「第30回 創造館茶会」を訪問しました。
創造館茶会は、裏千家・大日本茶同学会・表千家の茶道3大流派の皆様がそれぞれお茶席を設けて開催されるもので、流派間の交流を図るとともに、地域の皆様にも茶道に触れる機会を提供して下さっている会です。
時間の関係もあり、本日は私が長野県支部の顧問を拝命している裏千家のお茶席に出席し、お点前を頂きました。
午後2時からは、飯田市のシルクホテルで開催された「原田輝雄氏顕彰記念式典」に出席しました。
私は、ご挨拶と共に乾杯の音頭を取らせていただきました。
世界に誇る研究を成し遂げた原田輝雄先生の偉業を若い世代に伝えるとともに、原田先生の姿勢に学び、私たちもそれぞれの立場でイノベーションにチャレンジしていくことが大切であることを感じた式典でした。
(巣コンテストの開会式の後に、伊那市地蜂愛好会と記念撮影をしました。)
(巣の解体は、ネットを張ったこのテントの中で行われました。)
(巣が段ボールに入った状態で発煙筒をたき、蜂を気絶させてから巣を取り出します。)
(巣の表面をはがすと、中は、このようにいくつもの層に分かれています。)
(巣の各層をつなぐ細い柱のような部分をのこぎりで切って切り離し、円盤状の巣を取り出します。)
(巣を各層に分解した状態です。白く見える部分をとると、蜂の幼虫(蜂の子)が入っています。)
(産業振興の新たな拠点整備事業の安全祈願祭の様子です。)
(引き続き行われた起工式でお祝いのご挨拶を申し上げているところです。)
(世耕弘成経済産業大臣を囲んでの昼食会の後の記念写真です。)
(創造館茶会での裏千家のお茶席の様子です。)
(私からも、ご出席された皆様にご挨拶をさせて頂きました。)
(原田輝雄氏顕彰記念式典の開会前に撮影した記念写真です。)
(世耕経済産業大臣からのお祝いのご挨拶の様子です。)
(私は、お祝いの挨拶に引き続き、乾杯の音頭を取らせていただきました。)
(原田先生の研究を受け継いだ近畿大学の先生方のご厚意により、パーティーでは近畿大学で養殖に成功した3種類の魚を頂くことができました。左がカンパチ、右が近大マダイ、奥が近大マグロです。)