3月8日は、午前8時から「教育再生実行本部 フォローアップ特別委員会」に出席しました。
本日は、お茶の水女子大学名誉教授・数学者・作家の藤原正彦先生を講師にお招きし、「国家社会の形成者の育成」についてのお話を頂きました。
「グローバリズム、新自由主義、利益誘導、金融中心主義が教育を蝕んでいる。金を持っていると偉いということでは、先生は尊敬されない」
「道徳教育は小学校の内に叩き込むしかない。『弱いものをいじめてはいけない』というのは論理ではない」
「正義感、誠実、忍耐、家族愛、郷土愛、美的感受性などの基本的なものが出来ていないと個性は生まれない」
「初等教育では国語が圧倒的に重要」
「話す、聞く、書く」よりも「読む」が重要
「自ら本に手を伸ばす子を育てれば、あとはどうにでもなる」
「まず第一に重要なのは教養。読書は教養を得るための唯一の手段」
「教養がないと大局観がない。長期的視点がない。すると対症療法になる」
「日本の歴史、日本の文学が国際人になるために必要」
「外交で最後の勝負は、教養と人間的魅力によって決まる」
「教養が最大の防衛力・国防力」
「2番目に重要なのは論理的思考を育てること」
「真か偽かしかない数学をやってもグレーゾーンのある社会に対応した論理的思考は出来ない。国語を通し、ディベートや書くことによって身につく。人を説得する技術が必要。」
「3番目に重要なのは情緒力」
「経済学には前提があり、論理がある。前提を間違うと結果も間違う。前提や出発点を選ぶ情緒は国語力によって養われる」
「中身がなくて英語が出来るのは困る。小学校から国語の授業を減らし英語を学ばせるのは国を滅ぼすこと」
「若い時に読書をすることが重要」
「民族ではなく、国語こそ祖国の本質」
「美的感受性を培うことが重要であり、学問では特に文学、数学、芸術、理論物理学が重要」
「日本人の豊かな感受性は豊かな自然の植生によって育まれている。農業を守らなければならない。百姓はひいきしても守らなければならない」
「40歳、50歳、60歳になっても読書することが重要。年を重ねると若者よりも鋭敏になり、感受性も鋭くなる」
「豊かな感受性を持った人が孫を育てると情緒教育ができる」
など、心に響くたくさんの言葉を頂き、大変感動しました。
午前10時からは「政調審議会」に出席しました。
本日は、「国家戦略特区法改正案」と「地域の自主性を高めるための改革推進法」について審議が行われ、いずれも承認されました。
午前11時からは「農林役員会」に出席しました。
本日は、「森林・林業基本計画(案)」と「平成27年度『食料・農業・農村白書』及び『森林・林業白書』の骨子案」について農水省から説明を受け、質疑を行いました。
正午からは「資源・エネルギー戦略調査会 水素社会推進委員会」に出席しました。
本日は、事務局長のふくだ峰之先生から、「欧州(フランス・ドイツ)出張報告」として、グルノーブル国際水素・燃料電池会議の様子、ハンブルク市の取り組み、BMWの取り組み、欧州におけるPower-to-Gasの取り組みなどについて、具体的なお話をお聞きしました。
午後1時からは「衆議院本会議」に出席しました。
本日は、始めに、大島議長より、傍聴席にお見えになったノルウェー国会議長ご一行とアイスランド国会議員団ご一行のご紹介があり、議員全員で拍手でお迎えをしました。
引き続き、内閣提出の「雇用保険法」と野党提出の「介護従事者人材確保法」についての趣旨説明と質疑が行われました。
午後2時半からは、各省との打ち合わせなどを行いました。
(ご講演の前に、藤原正彦先生にご挨拶を申し上げました。藤原先生は長野県のご出身であり、私の地元にも何度もおいでいただいています。)
(教育再生実行本部 フォローアップ特別委員会の主査である石田真敏先生からのご挨拶です。)
(政調審議会で国家戦略特区法改正案について、日本経済再生本部長代行である塩谷立先生(左)から説明を伺っているところです。)
(農林役員会での西川公也農林水産戦略調査会長からのご挨拶です。)
(資源・エネルギー戦略調査会 水素社会推進委員会で、事務局長のふくだ峰之先生(写真中央)から出張報告を伺っているところです。)