7月30日は、午前中にジュロン島の住友化学のプラントを訪問し、事業概要について説明を受けるとともに、バスでプラントを見学しました。
住友化学は、本年4月に、、高性能省燃費タイヤ用減量のSーSBR製造プラントを新設したとのことでした。
ジュロン島は、もともと点在していた7つの島を埋めたて、石油化学工場の集積を図った場所で、住友化学、旭化成、三井化学、エクソンモービル、シェル、ハンツマンをはじめとする世界の主要石油関連会社約100者が進出しています。
同島では、電気、ガス、水道、通信端末設備、修理サポートなどが提供されている他、排水処理施設なども共用で、コスト低減が図られているとのことでした。
午後1時半には、バイオメディカル分野の研究・開発拠点であるバイオポリスを訪問しました。
バイオポリスは、公共部門の研究機関と企業等の研究室が集まる場所として計画され、産官学の研究室活動の拠点となっています。
概要について説明を受けて後、研究をサポートする共用サービスセンターや、早稲田バイオサイエンスシンガポール研究所などを訪問しました。
午後4時には、「賭博依存症国家評議会(NCPG)」を訪問し、お話を伺いました。
この組織は、社会家族開発省の下で、調査研究やカジノ入場禁止・カジノ入場回数制限の実施、ギャンブル依存症対策に係る教育・相談・調査・治療についてのサポートを行っています。
シンガポール国民と永住者の総数に対して、問題のあるギャンブラー及び病的なギャンブラーの比率は2011年の調査では約2.6%とのこと。
シンガポールでは、2010年2月と4月にカジノがオープンしましたが、その影響は4〜5年で現れると想定されており、来春に発表となる2014年の実態調査結果に注目しているとのお話でした。
カジノへの入場は、外国人は無料ですが、シンガポール人は24時間あたり100シンガポールドル(8000円強)が課税される仕組みであり、カジノの客の約20〜30%が地元民だそうです。
NCPGは、各人がカジノに行った回数は把握できるが、カジノでは原則として現金を賭け金とする仕組みがとられているため、各人が賭けた金額の把握はできないとのこと。
賭博依存症を早期に発見するためには、賭ける際に個人を特定できるカードをつかうシステムをつくり、金額の把握も行う方が効果的ではないかとの話も伺いました。
午後6時半には、在シンガポール日本大使館において、シンガポール日本商工会議所の役員を務められている企業の代表者6名の皆様との意見交換会を兼ねた夕食会が開催されました。
シンガポールの経済振興戦略や課題について本音のお話をお聞きすることができ、大変有意義な意見交換会でした。
( 住友化学で概要説明をお聞きしているところです。)
( ジュロン島内の様々なプラントを見学しました。)
( シンガポールが世界シェアの8割を占める石油掘削リグの製造も行われていました。)
( バイオポリスで概要説明を受けているところです。)
( バイオポリスでの記念写真です。)
( バイオポリス内の早稲田バイオサイエンスシンガポール研究所でお話を伺った研究者の皆様です。)
( 賭博依存症国家評議会で、ギャンブル依存症対策についてお話を伺いました。 )
( 日本大使館で開催されたシンガポール日本商工会議所の皆様との意見交換会の様子です。 )
( 意見交換会の最後に全員で記念撮影を行いました。 )