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宮下 一郎

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「中小企業・小規模事業者政策調査会」で宮城県を視察しました

2014年5月26日

5月26日は、「中小企業・小規模事業者政策調査会」の宮城県視察に事務総長として参加しました。

参加したのは、伊藤達也調査会長、西村明宏幹事、福田達夫事務局次長、村井英樹事務局次長、秋葉賢也衆議院議員、伊藤信太郎衆議院議員、私の7名です。


午前8時40分東京駅発の新幹線に乗り、午前10時15分に仙台駅に到着、タクシーで、塩竈市に向かいました。

午前11時過ぎに、「水野水産株式会社」に到着し、前日から来られていた皆様や地元の先生方と合流しました。

水野暢大(のぶたけ)社長からは、震災後に大手量販店と大手メーカーがPB商品を中心に市場を支配しつつあり、売り上げが戻らないこと、被災が大きかった地域ほど人口流出が大きく、従業員の確保が難しいこと、原材料の魚のすり身はほとんど輸入であり、円安と中国の水産資源需要の高まりによって入手が難しくなっていることなどについてお話をお聞きしました。

当社としては、20年前ごろから高品質商品に重点を置き、評価を受けているとのことでした。

製造工場も見学させて頂きましたが、かまぼこを揚げる工程で、油や魚のにおいがしないのに驚きました。毎日新しい油を使っていること(使用後はバス等の燃料として活用)、新鮮な魚のすり身を原料にしていることで、においがしないのだそうです。

現在、従業員数は社員110名、パート90名の合計200名とのこと。地域の雇用を担う中核企業として、発展を期待したいと思います。


午前11時40分からは、宮城県庁の村井嘉浩知事、  宮原光穂経済商工観光部理事兼次長、長田穣農林水産部技官県次長との昼食・意見交換会が行われました。

村井知事からは、現在の宮城県が復興期から再生期にあること、復旧・復興は地域・業種・企業によってばらつきがあること、息の長い復興支援が必要なこと、単なる復旧ではなく、人口減少等の課題を先取りした「創造的復興」を目指していることなどのお話を頂きました。

個別の課題についても具体的なお話を頂きました。国としてできる支援策をしっかり検討していきたいと思います。


午後2時20分には、岩沼市の「株式会社にしき食品」を訪問しました。

当社は、カレーやパスタソース、シチューなどのレトルト商品の開発、販売をされています。はじめに、ショールームにご案内を頂き、菊池洋社長から、震災復興支援のための「千年希望の丘プロジェクト」に賛同して「千年カレー」と「希望カレー」を発売したことなどのお話を伺いました。

懇談会では、震災後45日で生産再開を実現したことにより、販路を失うことなく、事業継続できたとのお話を伺いました。(その経緯は、ウェブページをご参照ください。)

また、本格的なカレーを開発するために、社員の方を数年間にわたってインドに派遣する等、商品開発に力をいれているとのお話をお聞きしまた。


午後4時には、「奥州白石温麺(しろいしうーめん)協同組合」を訪問し、役員の皆様と意見交換を行いました。

パンフレットによれば、温麺(うーめん)の由来は、江戸初期に、胃病の父を心配した孝行息子が、旅の僧からつくり方を教わり、油を使わず小麦粉と塩水だけで造った麺を父親に食べさせたところ、父に食欲が戻り回復し、その話を聞いた白石の領主の片倉公から、その温かい思いやりを誉められ「温麺」と呼ぶことになったのだそうです。

協同組合の吉見光宣(きちみみつのり)理事長からは、白石市内の工場が住居地域や商業地域等に立地し、都市計画法上は原則として工場の増改築ができない点の指摘がありました。この点については、地元の自治体である白石市が特別用途地区の決定を行えば用途規制の緩和が可能であることをお答えしました。

また、役員の皆様からは、人手不足により、観光客の受け入れ拡大等に支障をきたしていること、温麺の価格が、大手量販店によって低く抑えられており、原材料やエネルギー価格も値上がりしているため、賃金を上げて人材を確保する余裕がないことなどのお話がありました。

こうした声を踏まえて、具体的な支援策を検討していきたいと思います。


(「水野水産株式会社」で、水野暢大社長から現状と課題についてのお話を伺いました。)


(厳しい衛生基準であるHACCPにも対応した製造工程の様子です。)


(会社の看板の前で、水野社長を囲んで記念撮影をしました。)


(宮城県庁の会議室で行われた意見交換会の様子です。)



(村井知事からは、現状の課題や国に対する要望等について、明確なお話を頂きました。)


(仙台・宮城観光PR担当課長「むすび丸」を囲んで。右は伊藤達也調査会長、左は秋葉健也先生です。)


(「株式会社にしき食品」のショールームで、意見交換会に出席した皆様と記念撮影。)


(ショールームには、様々な商品が展示されていました。)


(菊池洋社長からは、震災後の復旧に向けた迅速な対応等についてのお話を伺いました。)


(「奥州白石温麺(しろいしうーめん)協同組合」では、西村明宏先生から、今回の訪問の趣旨についてご説明を頂きました。)


(白石温麺の由来などが書かれたパンフレットです。)


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  • 宮下 一郎(みやした いちろう)
    昭和33年8月1日生まれ。妻、長女、長男との4人家族。
    趣味は手品(子どもの頃からの趣味でレパートリーは百数十種類に及ぶ)
    写真撮影 (家族写真、特に子どもの写真を多く撮影)
    映画鑑賞(高校時代には映画制作に熱中。黒澤明監督作品のファン)
    座右の銘は 「誠実」「着眼大局 着手小局 (Think globally, Act locally)」

  • 略 歴

    昭和58年東京大学経済学部卒 住友銀行入行
    平成3~8年大臣秘書官(防衛庁、環境庁、厚生省)
    平成15年衆院議員初当選
    平成19年財務大臣政務官
    平成24年自民党経済産業部会長
    平成26年財務副大臣
    平成28年衆議院財務金融委員長
    令和元年内閣府副大臣
    令和2年自民党農林部会長
    令和5年農林水産大臣
  • https://m-ichiro.jp
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