11月10日は、伊那市境区の秋季河川一斉清掃に参加しました。午前8時に公民館前に集合し、注意事項を聞いた後に、各組の担当の水路を清掃します。
本日は、春に比べて泥が多く溜まっており、皆でスコップやジョレンで上げる作業を行いました。作業は30分ほどで終了し、皆様と恒例の記念撮影をしました。
その後、背広に着替えて飯田市に向かい、午後10時から飯田市で開催された「羽場大瀬木線 松川切石大橋開通式」に出席しました。あいにくの雨降りの中での式典でした。
神事に続いて行われた開通式典で、私からは、「本日羽場大瀬木線の主要部分である松川切石大橋が開通したことにより、全線開通に大きく近づきました。この道路は、飯田インターから飯田駅を短時間で結ぶ他、将来のリニア中央新幹線駅やスマートインターチェンジへのアクセス道路として重要な役割を果たします。全線開通に向けて、さらに努力してまいります。」とご挨拶をしました。
式典に引き続き、雨の中、「羽場獅子舞」と「切石獅子舞」の披露が行われました。私は、その後に行われたテープカットに参加させて頂きました。
くす玉開披のあと、わたり初めが行われました。獅子舞の皆さんを先頭に、三世代の家族の皆様4組が続き、続いて私たちも歩きました。4車線の道路と広い歩道を持つ立派な橋で、これからの基幹的な道路にふさわしい橋だと感じました。
午後1時過ぎからは、4月18日に竣工した高森町の「JAみなみ信州 市田柿工房」を視察しました。
この施設は、地域の農家から生柿を安定価格で買い入れ、加工・包装までを一貫して行う拠点として建設されました。
本日は、長谷川昇所長にご案内を頂きながら、工場内を視察させて頂きました。視察にあたり、白い防塵服やヘアーキャップ、手袋などを身につけ、エアーシャワーを浴びました。衛生管理の厳しさを感じました。
市田柿は、「荷受け→洗浄→外観センサーで仕分け→皮むき→連作り(柿すだれ)→硫黄くん蒸→機械乾燥→柿もみと柿干し(複数回)→計量→包装→出荷」という何段階もの工程を経て作られます。
他県の干し柿に比べて、柿もみ(金属製のドラムに入れて回転させ、手でもむような力を柿にくわえる工程)や柿干し(乾燥させてブドウ糖の結晶である白い粉が表面につくようにする工程)をする分、手間とコストがかかるとのことでした。
長谷川所長によれば、これまでの相場変動商品から脱皮するため、大手販売先に安定価格で供給し、一方で、農家の皆様からは、生柿を期間ごとにキログラムいくらと提示して買い取り、代金の支払いも速やかに行うという方式を実践していくとのお話でした。
この工房では、ピーク時には約150名の方が働くことになるそうですが、最も大変なのは、繁忙期に人をきちんと確保することだそうです。また、今年の稼働状況を見ながら、さらに工程や設備を見直し、よりよい工房にしていきたいとのお話を伺いました。
高齢化などを理由に市田柿の生産をやめる農家に、生柿の生産と出荷をお願いし、後の加工は工房が引き受けるという「市田柿工房」の方式は、遊休農地の発生を抑える効果もあります。工房の一層の発展を期待したいと思います。
(隣組の皆さんとともに、水路にたまった泥をあげる作業を行いました。)
(作業を終えて、隣組の皆様と恒例の記念撮影。雨に降られないで助かりました。)
(雨の中、テントで行われた「松川切石大橋開通式」で、お祝いのご挨拶を申し上げました。)
(羽場獅子舞保存会の皆様による獅子舞です。子どもさんたちは、獅子頭だけをもって、舞っていました。)
(切石獅子舞保存会の皆様の獅子舞は親子の獅子が舞う珍しい獅子舞でした。)
(私も、テープカットに参加させて頂きました。)
(農家の皆様から受け入れた生柿です。春の凍霜害の影響で、今年の柿の量は例年の4分の3程度の予想とのことでした。)
(柿を吸着させると、自動的に柿を剥く機械です。)
(皮をむいた柿は、このようにすだれ状にして乾燥させます。)
(ある程度乾燥が進んだ干し柿です。かなり色が濃くなっています。)
(一定程度乾燥が進んだ状態で柿をはずしたものです。あんぽ柿などはこの段階で出荷となりますが、市田柿では、この後、柿もみや柿干しの工程を複数回行い、白い粉をふかせます。)
(最後に、工房の入り口で記念撮影。お忙しい中、ご案内を頂き、誠にありがとうございました。)