本日(6/12)は、伊那青年会議所主催で開催された「伊那経営フォーラム」に出席しました。
今日は、全国的にも有名な経営者の方々が講師を務めるフォーラムということもあり、会場の伊那市民会館には本当に大勢の皆様が集まりました。
私は、日程の都合上、途中までしか参加できませんでしたが、最初の講演である日本理化学工業の大山泰弘会長のお話と、第二部の伊那食品工業の塚越寛会長のお話の前半を聞くことができました。
大山会長の日本理化学工業は、教育現場で使われているチョークの全国シェア約1/3であり、トップシェアを誇る会社ですが、全従業員77名の内、57名の方が知的障害者の方々です。
きっかけは、昭和34年秋に世田谷区の青鳥養護学校の先生が見えて、来春卒業する15歳の2人の生徒に、就職は無理でもせめて働く経験をさせてやってほしい」との依頼を受けて、2週間の実習受け入れをしたのがきっかけだそうです。
実習の最終日に、従業員の皆さんが、一生懸命に働いた2人をなんとか就職させてやってほしいと申し入れがあり、昭和35年春からの採用が決まったとのこと。
また、会社の法事で禅寺のご住職から聞いた話が、「一人でも多く採用していこう」というきっかけになったのだそうです。
それは、「人間はどんな人でも幸せをもとめている。究極の幸せは、次の4つ。
1.愛されること、2.ほめられること、3.人の役に立つこと、4.人に必要とされること。
したがって、頑張ってくれてありがとうと声をかけれられることが幸せなのであり、福祉が人を幸せにするのではなく、企業が人を幸せにするのですよ。」というお話だったのです。
その後、昭和48年に、国の融資制度を活用して知的障害者のための工場を建ててほしいという依頼を労働省から受けて、川崎に新工場を建て、障害者の雇用を拡大されました。
以来、障害者の皆様の能力にあわせた工程を工夫して、生産現場のほとんどを障害者の皆様が担っているそうです。
大山会長の提案として、「障害者施設への助成は一人当たり年間約500万円かかるが、それをやめて障害者の最低賃金を国が出せば、年間150万円で済む。障害者は約13万円の給料を手にし、グループホームに6~7万円をはらっても手元にお金が残る。国は歳出削減になり、企業は体質強化ができ、障害者は自立でき、家族も幸せになる。まさに四方一両得の施策ではないか」というお話がありました。障害者支援の在り方として、傾聴に値するお話だと思います。
(大山会長は、障害者雇用に50年努力した功績で、渋沢栄一賞を受賞された方です。)
第二部の塚越会長からは、伊那食品工業の創成期のお話など、普段はなかなか聞けないお話を伺うことができました。
特に印象に残ったのは、「企業が投資をする場合、従業員のため、人間が幸せになるため、というように、動機が正しければうまくいく。」という会長の言葉でした。
常に従業員や、地域に暮らす皆さんの幸せを考えながら企業活動を発展させてきた塚越会長の哲学の一端を示す素晴らしい言葉だと思いました。
(塚越会長が1時間20分、まとまった講演を地元でされるのは初めてだそうです。)
夕方には、箕輪町で後援会の拡大役員会が開催され、家内とともに出席しました。
私からは、近況報告や政治状況、特に参議院選挙において若林健太さんや、小坂憲次先生をはじめとする公認候補の皆さんを国政に送ることがどうしても必要であることを訴えさせて頂きました。
今日は、若林健太さんの奥様、小坂憲次先生の秘書さんも駆けつけていただき、ご挨拶を頂きました。
皆様から、次期衆議院選挙に勝利するためにも、皆で参議院選挙にむけて応援をしていこうという力強い言葉を頂くことができました。
(会合の最後に、皆様と記念撮影をしました。お忙しい中、ご出席ありがとうございました。)