衆議院議員 / 前農林水産大臣 宮下一郎
閉じる 開く

衆議院議員 
宮下 一郎

一郎ブログ

ほぼ毎日 更新中!

エネルギー施設現地視察に参加、演説力向上講座に出席

2013年4月22日

4月22日は、「資源・エネルギー戦略調査会 資源戦略に関する小委員会」主催のエネルギー関連施設現地視察に参加しました。

参加されたのは、渡辺博道小委員長、牧原秀樹事務局長、小坂憲次先生(火力発電所のみ)、山口泰明先生(LNG基地のみ)、土屋正忠先生(火力発電所のみ)、佐々木紀先生、私の7名です。

10時に党本部をバスで出発し、11過ぎに電源開発磯子火力発電所に到着しました。最初に発電所の概要説明を伺い、発電所内を視察、その後質疑応答を行いました。

磯子火力発電所は、昭和42年に旧1号炉、昭和44年に旧2号炉が完成して発電を始めた石炭火力発電所です。平成14年に新1号炉を建設し、平成16年には旧炉2つを撤去、平成21年に新2号炉が完成しました。

新しい2つの炉は、超臨界(Ultra Super Critical)という、蒸気温度を600度以上に上げる技術により高効率を実現し、特に新2号炉は、熱効率45パーセントという世界最高水準を達成しているそうです。

窒素酸化物や硫黄酸化物、ばいじんなどの排出も旧炉の1/10前後で、火力発電所の平均をはるかに下回る水準です。また、コストもLNGの約1/3です。

ただし、CO2の排出が、石油やLNGによる発電より多い点が一つの課題とのこと。しかし、IGCCやIGFCといった今後のさらなる技術開発と高効率化で、近い水準まで低減していくとのことでした。

世界各地からの見学者も多いとのこと。今後、世界の石炭火力発電が高効率なものに置き換われば、CO2排出抑制量は莫大なものとなります。また、CDMや2国間オフセットなどの仕組みを活用できれば、日本の技術支援による相手国のCO2削減が、日本のCO2削減貢献量としてカウントできる可能性もあります。

世界的視野に立って、日本の技術が貢献できる分野であることを再認識しました。


午後1時には、東京ガス根岸工場LNG基地を訪問しました。初めに概要説明をお聞きしました。現在、日本は世界のLNG輸入量の1/3を占めていること、マレーシア、オーストラリア、カタール、インドネシアなどから輸入していることを学びました。

次に-162度で液体になっているLNGで花やゴムボールが凍り、簡単に割れるようになる実験を見せていただきました。

次に、バスで基地内を回り、巨大なLNG地下式タンクや海水の熱を利用した気化装置などの施設の見学を行いました。また、LNGによるガスは本来は無臭で、この基地から都市ガスに供給する直前に、あの臭いを付けていることも知りました。


午後2時20分には、JX日鉱日石エネルギー根岸製油所を訪問し、初めに概要説明を受けました。この製油所は、昭和39年に操業を開始し、毎日4万3千キロリットルの石油を処理しているそうです。

いくつもの複雑な処理工程を経て、LPガス、ナフサ、ガソリン、ジェット燃料、灯油、軽油、重油、硫黄、アスファルト、潤滑油、パラフィンが作られるとのこと。改めてすごい技術だと実感しました。

その後、バスで構内の施設を見学しました。巨大なタンクや各種の処理施設、パイプラインなどを見て、これだけのものを作り上げた技術者の皆様の力に感銘を受けました。


その後、バスで党本部にもどり、午後5時半から7時まで、自由民主党中央政治大学院主催の「第2回 演説力・コミュニケーション力向上講座」に出席しました。

本日の講師は、日本大学名誉教授の阿部竹松先生で、テーマは、「選挙で勝利するスピーチ技法」でした。

阿部先生は、アメリカ合衆国憲法の研究などがご専門でアメリカの政治状況や選挙についても詳しい方です。

本日の講座は、様々な分析や理論に基づき、スピーチにおける行儀作法や、スピーチの組み立て方、スピーチの速度や目の位置、服装の色や日ごろの活動での心がけなど、すぐに活用できる具体的なアドバイスを多くいただきました。

「演説は、聴衆を説得するのでなく、納得させるものでなければならない」ということを教えてくださった素晴らしい講演でした。


(電源開発の皆様より、磯子火力発電所の概要についてお話をお聞きしました。)


(火力発電所の建屋の前での記念撮影です。)


(青いのがタービン、黄色いのが発電機です。)


(意外にシンプルな制御室です。)


(実際に燃焼している炉の中を、見ることができました。粉末状の石炭がボイラーの横から噴射され、燃えている様子がわかります。)


(これが、ボイラーの一番下の部分です。ボイラーの巨大さを実感しました。)


(東京ガスの皆様から、LNGの調達やこの根岸工場での処理工程などについて説明を受けました。)


(LNGの中にゴムボールを数10秒つけて凍らせ、叩いて割る実験をみせていただきました。)


(お皿を伏せたように見えるのが、LNG地下式タンクです。)


(根岸製油所でも、はじめにJX日鉱日石エネルギーの皆様から、概要の説明を受けました。)


(隣接する港に30万トン級のタンカーが接岸していました。左側の設備で原油をくみ出して、パイプラインで施設に送っています。くみ出し作業に3日程度かかるそうです。)


(すべての視察を終え、高速を通って、党本部に向かいました。)


(講座の初めに、自由民主党中央大学院の河野太郎学院長から、ご挨拶がありました。中央が、講師の阿部竹松先生です。)


(今日は、国会議員約20名、地方議員約80名の方が熱心に参加されました。)


  • 2024年11月
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    252627282930  
  • 最近の投稿

  • 過去の投稿

    • 2024 (319)
    • 2023 (336)
    • 2022 (332)
    • 2021 (381)
    • 2020 (306)
    • 2019 (344)
    • 2018 (343)
    • 2017 (486)
    • 2016 (369)
    • 2015 (339)
    • 2014 (355)
    • 2013 (347)
    • 2012 (300)
    • 2011 (289)
    • 2010 (255)
    • 2009 (49)
    • 2008 (12)
  • profile-image
  • 宮下 一郎(みやした いちろう)
    昭和33年8月1日生まれ。妻、長女、長男との4人家族。
    趣味は手品(子どもの頃からの趣味でレパートリーは百数十種類に及ぶ)
    写真撮影 (家族写真、特に子どもの写真を多く撮影)
    映画鑑賞(高校時代には映画制作に熱中。黒澤明監督作品のファン)
    座右の銘は 「誠実」「着眼大局 着手小局 (Think globally, Act locally)」

  • 略 歴

    昭和58年東京大学経済学部卒 住友銀行入行
    平成3~8年大臣秘書官(防衛庁、環境庁、厚生省)
    平成15年衆院議員初当選
    平成19年財務大臣政務官
    平成24年自民党経済産業部会長
    平成26年財務副大臣
    平成28年衆議院財務金融委員長
    令和元年内閣府副大臣
    令和2年自民党農林部会長
    令和5年農林水産大臣
  • https://m-ichiro.jp
  • お問い合わせフォーム
  • 宮下一郎後援会

    伊那本部事務所
    〒396-0010
    長野県伊那市境1550-3
    TEL.0265-78-2828
    FAX.0265-78-2893

    飯伊連合事務所
    〒395-0042
    長野県飯田市松尾町4-12
    TEL.0265-24-3001
    FAX.0265-24-3039
  • 宮下一郎国会事務所

    〒100-8981
    東京都千代田区永田町2-2-1
    衆議院第一議員会館1207号
    TEL.03-3508-7903
    FAX.03-3508-3643