7月24日は、午前10時30分から「三遠南信道路建設促進期成同盟会令和6年度通常総会」に出席しました。
開会前に、長野県からご出席をされた地元市町村長の皆様にご挨拶をさせて頂きました。
冒頭、豊橋市の浅井由崇市長による開会のご挨拶に続いて、三遠南信道路建設促進期成同盟会会長である長野県の阿部守一知事からご挨拶がありました。
引き続いて、来賓祝辞では、期成同盟会顧問の立場で、トップバッターとしてご挨拶を申し上げました。
私からは、三遠南信道路は地方創生や物流の円滑化、災害対策など、地域の安全安心と国土強靭化を図る上で、極めて重要な道路であり、道路ネットワークの形成を通じて関係人口や交流人口の増加による地域の活性化に大きな効果が期待されることを踏まえ、関係の皆様と力を合わせて、予算の確保と早期の整備促進に全力で取組んで行く決意を申し上げました。
午後12時50分からは、私が座長代行を務める「食品ロス削減・食品寄附促進PT」の現地視察の皆様に合流し、相模原市の株式会社フードエコロジーセンターを訪問しました。
本日の現地視察には、私のほかに、座長の堀内詔子先生、顧問の船田元先生、幹事長の笹川博義先生、事務局長の田畑裕明先生、視察地がご地元のあかま二郎先生、また関係省庁からは消費者庁と環境省の皆様が参加しました。
まず、フードエコロジーセンターの会議室で、高橋巧一代表取締役から事業概要をお伺いするとともに、同社で作られた「リキッド発酵飼料」で育成されたブランド豚肉「優とん」を使った美味しい昼食を頂きました。
日本フードエコロジーセンターでは、収集運搬業者と提携して180 か所以上の事業所から約35t/ 日の食品循環資源を受け入れ、約42t/ 日のリキッド発酵飼料を製造して、主に関東近郊の15 戸を超える契約養豚事業者に提供されています。
さらに養豚事業者と協力して付加価値のある豚肉を生産し、食品廃棄物を排出した事業者でブランド肉として販売するというシステムを作り上げていて、これによって、エコフィード(食品製造副産物等を利用して製造された飼料)を使った「リサイクルループ(循環型社会)」を構築されています。
また、学校給食、農業高校との連携等を通じた食育活動への貢献や、大学・学術機関等と協力したエコフィードの研究・開発にも取り組んでおられます。
「優とん」は、売れ残ってしまったパンやおにぎり、 食品工場の製造ロスの麺類、菓子等の余剰食品を有効活用するため、独自の技術で殺菌、発酵処理をおこなって製造した液体状の乳酸発酵飼料を、提携している養豚農家で給餌して育てた豚で、通常の豚肉に比べ、健康に有用なオレイン酸の含有率が高く、コレステロール値が低いヘルシーな豚肉だとお伺いしました。
さらに、受け入れた食品資源の内、油分や塩分が多く、餌としての使用が難しいものについては、隣接する「さがみはらバイオガスパワー株式会社」のプラントで発酵させ、発生させたバイオガスで発電機を回して発電するとともに、残りの液は固体と水分に分離し、固体部分は乾燥して肥料を製造されています。
会議室で以上の説明を伺ったのちに、2班に分かれて、食品廃棄物由来の飼料製造工場とバイオガスパワーのプラントを見学し、生産現場の作業状況などの視察をしました。その後、会議室において、出席議員による質疑と意見交換を行ないました。
今回の現地視察では、食品ロスの削減による循環型社会実現に向けた先進モデルの取組を知ることが出来ました。こうした取組を応援し、横展開を図って行けるよう、引き続きPT内で議論を進めてまいります。
改めて、本日の視察にご協力いただいた皆様に心から感謝を申し上げます。
三遠南信道路建設促進期成同盟会に地元から出席された皆様との記念撮影です。
三遠南信道路建設促進期成同盟会会長の阿部守一長野県知事が、ご挨拶をされているところです。
期成同盟会顧問の立場で、私が挨拶をしているところです。
株式会社フードエコロジーセンターの会議室で、高橋巧一代表取締役から説明を伺っているところです。
受け入れた食品ロスを飼料やエネルギー、肥料などに変える循環を示した模式図です。
エコフィードを生産する工程を見学しました。
手前には様々な食品資源が並び、奥の撹拌機に投入されていきます。
工場の工程を一括管理するパネルで状況の説明を受けているところです。
出来上がったエコフィードを見せて頂いているところです。
フードエコロジーセンター内での、船田元先生、田畑裕明先生との記念写真です。
エコフィード工場の外の敷地に設置された、完成品のエコフィードを貯蔵するタンクなどを見学しているところです。
隣接する「さがみはらバイオガスパワー株式会社」の外観です。
横には、発酵槽の巨大なタンクが2つ並んでいます。
発酵後の液を分離し、肥料原料を製造する過程を見学しているところです。
会議室に戻り、質疑応答が行われました。
日本フードエコロジーセンターの前で、高橋巧一代表取締役を囲んで記念撮影をしました。