風越山(1535m)の頂にある白山社の奥社本殿が建立されてから、今年でちょうど500年を迎えることを記念し、12/13日に白山社の里宮で記念祭が執り行われました。
この奥宮は室町時代永正6年(1509年)に建立され、以来、地域の崇敬者の皆様の手によって維持管理されてきました。この奥社は、国指定の重要文化財に指定されていますが、痛みがひどくなったため、平成16年から平成17年に「平成大修理」が行われました。この大修理について、国庫補助の申請がなされ、私も文化庁に対し、その必要性を伝えた経緯があります。
その時に、これまでの長きにわたる地元の皆様の努力を知り、改めて感激をしました。「大修理」には、地元の方々からも多額の寄付も寄せられました。白山社がまさに地域の心のよりどころとなっていることがわかります。
今回、長年途絶えていた湯立神事を復活させたのも大きな話題でした。湯立ては、大がまで煮立ったお湯を素手で切るという神事であり、遠山の霜月祭でも行われています。
近藤宮司さんと、天狗が、それぞれ湯立を行い、私もすぐ近くから拝見することができました。それぞれ、立ち位置を変えながら、右手や左手で湯をはねとばしていくため、予想外にお湯のしぶきを浴びました。ずいぶんと御利益をいただけたのではないかと思います。
私は、時間の都合でここで失礼しましたが、そのあと尺八の演奏や神楽鶏舞、500年祭を記念して作曲された権現山狗賓(ぐひん=天狗)太鼓の演奏などが行われました。
当日は天候にもめぐまれ、地域の皆さんとともに500年祭を祝うことができ、本当によかったと思います。こうした地域の神社を中心に、しっかりとしたコミュニティが維持されいるのだということを実感したひと時でもありました。
(白山社の略歴です。図の右上に、風越山の頂にある奥社が描かれています)
(近藤宮司さんの湯切りです。なかなか迫力がありますね)
(私もカメラマンにまじって撮影しましたが、近くでしたのでずいぶん湯を浴びました)
(最後に天狗と記念撮影)