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宮下 一郎

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「普及事業推進議員懇談会」で栃木県鹿沼市を視察

2014年7月23日

7月23日は、農林業における改良普及事業を応援する議員連盟である「普及事業推進議員懇談会」のメンバーで栃木県鹿沼市の視察を行いました。

会長の宮路和明先生、会長代理の西川公也先生、幹事長の宮腰光寛先生、幹事のあべ俊子先生、津島淳先生、馬場成志先生、髙橋克法先生、三木亮先生、そして事務局長の私の、合計9名の衆参国会議員が参加しました。

また、農林水産省の皆様、全国農業改良普及支援協会と全国農業改良普及職員協議会の皆様にもご同行を頂きました。


本日は、9時前の新幹線で東京駅を出発し、約50分で宇都宮駅に到着、バスに乗り換えて鹿沼市に向かいました。

バスの中では、宮路会長のご挨拶に引き続き、宮路会長が作詞され、ムラカミ芳樹先生が作編曲された農業改良普及の歌「今、ふるさとに陽は昇る」のCDが披露され、皆で合唱しました。

続いて、栃木県農政部の水沼祐治部長から、飼料用米の取り組みを含む栃木県農業の概要と普及事業の現状についての説明を頂きました。特に、栃木県は、飼料用米の生産面積は、1720ヘクタール(平成25年)と、全国第1位となっています。


午前11時前には、飼料用米の実証展示ほに到着し、飼料用米の栽培に取り組まれている亀和田・北赤塚営農組合の福田裕組合長から、説明を受けました。

当組合では、飼料用米を「鉄コーティング湛水直播」という方式で栽培されています。これは、鉄粉をまぶした種子を直接水田に播き、播種時の種子の浮き上がりやスズメなどの食害を防ぐ方式です。これにより、播種作業が一人で出来、春の作業が約4割削減できたとのこと。

品種としては、「ホシアオバ」「もちだわら」「夢あおば」という3種類の飼料用米を栽培されています。昨年は「もちだわら」が最も収量が多く、主食用品種の20%増だったそうです。今年は30%増を目標に取り組まれているとのことでした。

また、飼料用米は茎が太く、収量も多いため、通常のコンバインでは故障してしまうため、改良が必要であるとの課題についてもお聞きしました。


正午には、有限会社「 花農場あわの」で昼食を頂きました。はじめに、若林ふみこ代表から、これまでの経緯などについて説明を受けました。

この会社は、「都会の女性に癒しのひとときを提供したい」をモットーに、8人の女性によってつくられ、平成11年5月に運営を開始されています。

自家製栽培の野菜やハーブを使用したイタリアンレストラン、ドライフラワー教室・販売、ジャム・トマトソース・クッキーの加工販売、ハーブ栽培を事業としています。

これまでに、平成13年には「第51回全国農業コンクール農林水産大臣賞」を受賞された他、昨年の6月には、「日本経済新聞プラス1」の農園レストランのランキングに於いて全国で「第5位」となっています。

本日は、ハーブティーと、牛フィレ肉をメインとする「花農場セット」を頂きました。若林代表がレストランのシェフについて修行したという料理はとてもおいしかったです。最後に、ハーブやドライフラワーの工房も拝見し、素敵な作品の数々をみることができました。


午後2時には、上津賀農業振興事務所において、飼料用米給与卵の取組についてお話を伺い、普及指導員の皆様と意見交換をしました。

私が司会進行を行い、初めに宮路和明会長からご挨拶を頂いた後に、出席議員それぞれから自己紹介を兼ねたご挨拶を頂きました。

全国農業改良普及職員協議会の小島耕一会長からのご発言に引き続き、栃木県上都賀農業振興事務所普及指導員の尾内(おない)俊夫さんと、実際に飼料用米により黄身の白い「真珠卵」を生産されている養鶏農家である岩出正行さんから取り組みについてご説明を頂き、質疑応答を行いました。

岩出さんからは、循環型農業や日本型養鶏をめざし、餌の6割を占める穀類をこれまでのトウモロコシからすべて飼料用米の玄米に変えたこと、鶏も日本の「もみじ」という品種を育てていること、ご自分でも飼料用米を作っており、追肥には、自分のところの鶏糞を使っていることなどのお話を伺いました。

「真珠卵」には、抗酸化作用があるビタミンEやレチノール、オレイン酸などが多く含まれ、特にビタミンEは通常の卵の約2倍入っているとのお話もお聞きしました。

私からは、今後、こうした健康増進効果を検証し、効能を前面に出して販売していくことも大切ではないかとの意見を申し上げました。

また、栃木県が北海道に次ぐ酪農県であることを踏まえ、飼料用米の品種を、稲わらを発酵させてつくるホールクロップサイレージとしてさらに活用していくべきではないかとの意見も出されました。

飼料用米の先進県である栃木県の皆様の一層のご活躍を期待したいと思います。


(本日初披露となった「農業改良普及の歌」です。バスの中で皆で何回も唄い、覚えました。)


(亀和田・北赤塚営農組合の福田裕組合長から、説明を受けているところです。)


(右が通常の種もみ、左が鉄コーティングをした種もみです。)


(福田組合長を囲み、記念撮影をしました。)


(「 花農場あわの」で、若林ふみこ代表からこれまでの経緯や取り組みについてお話をうかがっているところです。)


(おいしいハーブティーやサラダ、スープ、メインのお肉、デザートなどをおいしく頂きました。)


(ドライフラワーの工房で、若林代表を囲んでの一枚です。)


(すてきな外観の「花農場あわの」の前で記念撮影しました。)


(黄身が白い「真珠卵」と普通の卵の比較です。特に、ゆでたまごでは、その差がよくわかります。)


(上津賀農業振興事務所での懇談会の様子です。)


(左が普通の卵をつかったもの、右が「真珠卵」をつかったロールケーキです。)


(上津賀農業振興事務所前で、養鶏農家の岩出正行さん(私の右)とともに、記念撮影をしました。)


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  • 宮下 一郎(みやした いちろう)
    昭和33年8月1日生まれ。妻、長女、長男との4人家族。
    趣味は手品(子どもの頃からの趣味でレパートリーは百数十種類に及ぶ)
    写真撮影 (家族写真、特に子どもの写真を多く撮影)
    映画鑑賞(高校時代には映画制作に熱中。黒澤明監督作品のファン)
    座右の銘は 「誠実」「着眼大局 着手小局 (Think globally, Act locally)」

  • 略 歴

    昭和58年東京大学経済学部卒 住友銀行入行
    平成3~8年大臣秘書官(防衛庁、環境庁、厚生省)
    平成15年衆院議員初当選
    平成19年財務大臣政務官
    平成24年自民党経済産業部会長
    平成26年財務副大臣
    平成28年衆議院財務金融委員長
    令和元年内閣府副大臣
    令和2年自民党農林部会長
    令和5年農林水産大臣
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